たった3つの改善ポイントで問い合わせフォームを使いやすく
WordPressの人気プラグイン「Contact Form 7」を使用されている方、お問合せが今一つ増えない・・・
そんなお悩み、もしかしたら簡単に解決するかもしれません。
フォーム改善で実現できること
フォームのデザインや使い勝手を改善するだけで、お問い合わせの数が大きく変わる可能性があります。今回は、Contact Form 7の基本機能はそのままに、ちょっとしたカスタマイズでユーザビリティを向上させる方法をご紹介します。
具体的には以下の3つのポイントに注目して改善していきます:
- フォームの自動補完機能で入力の手間を大幅カット
- プレースホルダーテキストで入力例を分かりやすく表示
- 入力中の項目を視覚的に強調して操作性アップ
なぜフォームの改善が重要なのか?
なぜこれらのカスタマイズが効果的なのでしょうか?
実は、多くのユーザーが以下のような理由でフォームの入力を途中で諦めてしまうことが分かっています:
- スマートフォンでの入力が面倒
- 何をどのように入力すればよいか分からない
- 長いフォームで現在位置が把握しづらい
- 入力に時間がかかりすぎる
これらの問題に対して、適切なカスタマイズを施すことで、ユーザーの入力負担を大幅に軽減できます。結果として、フォームの完了率(コンバージョン率)向上につながります。
具体的な実装方法を見てみよう
それでは、通常のHTMLで書かれたフォームの具体的なカスタマイズ方法から見ていきましょう。
1. 自動入力で時短!フォームの自動補完機能を実装する
ブラウザの自動補完機能を活用することで、ユーザーの入力の手間を大幅に削減できます。
<label>お名前
<input type="text" name="your-name" autocomplete="name" />
</label>
<label>メールアドレス
<input type="email" name="your-email" autocomplete="email" />
</label>
<label>電話番号
<input type="tel" name="your-tel" autocomplete="tel" />
</label>
特に、スマートフォンからの入力では、この自動補完機能が入力時間の短縮に大きく貢献します。
2. 迷わず入力!プレースホルダーテキストを設定する
各入力欄に適切な入力例を表示することで、ユーザーの迷いを解消します。
<input type="text" name="your-name" placeholder="例:山田太郎" />
<input type="email" name="your-email" placeholder="例:example@gmail.com" />
<input type="tel" name="your-tel" placeholder="例:090-1234-5678" />
プレースホルダー設定のポイント
プレースホルダーテキストを「例:」から始めることで、ユーザーは入力例であることを明確に理解できます。
3. 視認性アップ!入力中の項目を目立たせる
現在の入力位置を視覚的に強調することで、長いフォームでも迷うことなく入力を進められます。
以下のCSSをコピーして利用可能です。
/* 入力欄の基本スタイル */
input {
border: 1px solid #ddd;
padding: 8px 12px;
border-radius: 4px;
transition: all 0.3s ease;
}
/* フォーカス時のスタイル */
input:focus,
textarea:focus {
background-color: #f0f7ff;
border: 2px solid #4a90e2;
outline: none;
box-shadow: 0 0 5px rgba(74, 144, 226, 0.3);
}
Contact Form 7カスタマイズの具体的な手順
では、これらのカスタマイズを実際にContact Form 7 に導入していきましょう。
1. 自動補完の設定手順
Contact Form 7の設定を変更する
- Contact Form 7のフォーム編集画面を開く
- 各入力欄にautocomplete属性を追加
[text* your-name autocomplete:name] ← Contact Form 7のショートコード形式
[email* your-email autocomplete:email]
[tel* your-tel autocomplete:tel]
- 保存して動作確認
2. プレースホルダーの実装手順
入力例を分かりやすく表示する
- フォーム編集画面で各項目にプレースホルダーを追加
[text* your-name placeholder "例:山田太郎"]
[email* your-email placeholder "例:example@gmail.com"]
- プレビューで表示を確認
3. スタイルカスタマイズの手順
視覚的な改善を加える
- WordPressの管理画面から「外観」→「カスタマイズ」を開く
- 「追加CSS」セクションに上記CSSコードを貼り付け
/* 入力欄の基本スタイル */
.wpcf7-form input[type=”text”],
.wpcf7-form input[type=”email”],
.wpcf7-form input[type=”tel”],
.wpcf7-form textarea {
border: 1px solid #ddd;
padding: 8px 12px;
border-radius: 4px;
transition: all 0.3s ease;
}
/* フォーカス時のスタイル */
.wpcf7-form input:focus,
.wpcf7-form textarea:focus {
background-color: #f0f7ff;
border: 2px solid #4a90e2;
outline: none;
box-shadow: 0 0 5px rgba(74, 144, 226, 0.3);
}
- 実際のフォームで動作確認
効果測定のポイント
カスタマイズ後は、以下の指標を定期的にチェックすることをお勧めします:
1. フォームの完了率をチェック
- 導入前と後で、フォーム入力を始めたユーザーのうち、何%が送信まで完了したか
2. 入力時間の変化を確認
- フォーム入力の開始から送信までにかかる平均時間
3. エラー発生状況を把握
- 入力エラーの発生頻度は減少したか
4. デバイス別の分析
- 特にスマートフォンからの完了率の変化
これらの指標を1-2ヶ月程度モニタリングし、効果を確認しながら必要に応じて微調整を行っていくことで、より効果的なフォームへと改善できます。
まとめ:小さな改善で大きな効果を
今回ご紹介した3つのカスタマイズは、それぞれ簡単に実装できるものばかりです。しかし、これらを組み合わせることで、ユーザーにとって使いやすいフォームを作ることができ、結果としてコンバージョン率の向上が期待できます。ぜひ、御社のContact Form 7にも取り入れてみてはいかがでしょうか。
お手伝いできることがあれば是非お問い合わせください!