「あの同業他社のホームページ、うちより検索で上に出てくるけれど、実際どのくらいアクセスを集めているのだろう?」そう感じたことはありませんか。市場における自社の立ち位置を客観的に把握したいという声は、ハマ企画がご支援する中小企業の担当者からも頻繁に寄せられます。
他社サイトのアクセス数は、推定データを提供する外部ツールを使えば調べられます。ただし数値はあくまで目安であり、分析の設計と読み解きがなければ改善にはつながりません。
なぜ他社サイトのアクセス数を調べる必要があるのか?
競合サイトのアクセス状況を知ることは、自社ホームページの改善方針を決めるうえで欠かせない羅針盤になります。
自社のGA4データだけを見ていると、数値が良いのか悪いのかの判断基準がありません。たとえば月間3,000セッションという数字を見て「多い」と感じるか「少ない」と感じるかは、同じ業種・エリアの競合と比べて初めてわかることです。競合のアクセス規模や流入経路を把握することで、自社に足りないチャネルや伸ばすべきコンテンツの方向性が明確になります。
横浜で25年以上ウェブマーケティングを支援してきたハマ企画の経験では、競合調査を行った企業とそうでない企業とでは、施策の優先順位の的確さに明らかな差が出ています。データに裏付けられた戦略を立てるために、まず競合の現状を知ることが第一歩です。自社ホームページの現状を体系的に診断する方法は、HP現状分析の7ステップで詳しく解説していますので、あわせて取り組むと全体像が見えてきます。
他社サイトのアクセス数はどうやって調べるのか?
他社サイトのアクセス数は、専用の外部ツールを使って「推定値」として調べます。Googleアナリティクスは自社サイト専用のツールなので、他社の数値を見ることはできません。
他社のアクセスデータを調べるツールは、世界中のモニターユーザーの行動データや独自のクローリング技術をもとに、対象サイトの訪問数・流入経路・滞在時間などを推定しています。あくまで「推定」であるため実数値との乖離は生じますが、複数サイトの相対的な比較には十分役立ちます。ここでは、無料で始められるツールと有料ツールの両方を紹介します。
無料で使えるSimilarWebの基本操作
SimilarWebは、調べたいサイトのURLを入力するだけで推定アクセス数や流入チャネルの内訳を確認できる無料 でもある程度利用できるツールです。(原則有料ツール)
使い方はシンプルで、SimilarWebのサイトにアクセスし、検索窓に競合サイトのURLを入力するだけです。無料版でも月間訪問数の推移、流入チャネルの割合(検索・SNS・広告・直接流入など)、ユーザーの地域分布といった基本情報を確認できます。ただし無料版では表示できるデータの期間や項目に制限があるため、概要をつかむための入口として活用するのが現実的です。
実際に使う際のポイントは、自社と競合を同じツール・同じ条件で比較することです。推定値の絶対値に一喜一憂するのではなく、相対的な差を見ることで有益な気づきが得られます。
有料ツールで精度を上げるにはどれを選ぶべきか?
より詳細なデータが必要な場合は、ahrefs、Semrush、Keywordmapなどの有料ツールが候補になります。
これらのツールでは、競合サイトが獲得しているキーワードの一覧、各キーワードの推定流入数、被リンクの状況まで分析できます。BtoB中小企業にとっては月額費用が負担になるケースもありますが、どのツールを選ぶかは「何を知りたいか」によって変わります。キーワード戦略の立案にはahrefsやSemrushが、日本語圏に特化した分析にはKeywordmapが適しています。
推定データの限界をどう補えばよいのか?
外部ツールで取得できるアクセスデータは推定値であり、実数値との乖離が生じることを前提に活用する必要があります。
SimilarWebやahrefsで表示されるアクセス数は、実際のGoogleアナリティクスの数値と大きくずれることがあります。ある企業がSimilarWebで自社サイトを調べたところ、GA4の実数値と比べて2倍以上の差が出ていたという例も珍しくありません。推定データはモニターユーザーの行動やクローリングから算出するため、特に月間訪問数が少ないサイトほど誤差が大きくなる傾向があります。
では、推定値しか手に入らないのに競合分析は無意味なのかといえば、そんなことはありません。大切なのは、絶対値ではなく「傾向」と「比較」を読むことです。競合Aと競合Bの流入チャネルの割合を比べる、3か月間のトレンドの変化を追うといった使い方であれば、推定データでも十分に実用的な示唆が得られます。
ただし、推定データの読み解きには分析の設計力が問われます。数字の裏にある「なぜ」を考える力は、ツールを操作するスキルとは別のものです。自社のアクセスデータの見方を基礎から学びたい方は、GA4ではじめるHPデータ分析の完全ガイドで体系的にまとめていますので、そちらもご覧ください。
私の場合は、自社もこれらのツールで調べ相対指標(自社も取り入れて比較)を示して分析します。

競合のアクセスデータから自社の改善点を見つける手順
競合のアクセスデータを入手したら、次は自社との差分を特定し、改善のヒントを抽出するフェーズです。
データを眺めるだけでは改善にはつながりません。ここでは、流入チャネルの比較と上位ページのコンテンツ分析という2つの切り口で、自社に活かせるポイントの見つけ方を解説します。
流入チャネルの比較で何がわかるのか?
流入チャネル(検索・SNS・広告・直接流入など)の構成比を比べることで、競合がどこに注力しているかが見えてきます。
たとえば、競合のオーガニック検索の比率が70%を超えている場合、その企業はSEOに積極的に投資していると推測できます。一方で自社のオーガニック比率が30%程度であれば、SEOコンテンツの強化が優先課題となるかもしれません。逆に、競合が広告に大きく依存しているのであれば、自社はSEOで中長期的な集客基盤を築くことで差別化できる可能性があります。
ハマ企画では、クライアント企業の競合調査を行う際、必ずこの流入チャネルの構成比から分析を始めます。チャネル構成を知ることは、限られた予算をどこに投じるかを判断するための最も効率的な出発点だからです。
上位ページのコンテンツ分析で差を見つける
競合サイトでアクセスを集めている上位ページの中身を分析することで、自社コンテンツに不足しているテーマや切り口が見えてきます。
ahrefsやSemrushを使えば、競合サイトの中でオーガニック流入が多いページを一覧で確認できます。そのページがどのようなキーワードで検索されているか、どんな構成で書かれているかを調べ、自社にも同じテーマのコンテンツがあるかを確認します。もし競合にあって自社にないテーマがあれば、それはコンテンツギャップです。
この競合サイト分析の考え方と具体的な進め方は、競合サイト分析で差を見つけるBtoB中小企業の実践手順で詳しく解説しています。競合のアクセスデータとコンテンツ分析を組み合わせることで、自社のHP改善に直結する施策が見つかります。
調査結果を施策に落とし込むにはどうすればよいか?
競合との差がわかったら、次は調査結果を具体的な改善施策に変換します。ここが最も重要で、最も難しいステップです。
競合調査で得たデータをもとに施策を組み立てるには、優先順位をつけることが欠かせません。すべてのギャップを一度に埋めようとすると、中小企業のリソースではすぐに行き詰まります。まず着手すべきは、自社の強みを活かせる領域で競合に負けているポイントです。たとえば、自社が得意とする製品カテゴリのキーワードで競合に流入を奪われているなら、そのテーマのコンテンツ強化が最優先になります。
施策を考える際のフレームとして、以下の3ステップが有効です。
- ギャップの特定: 競合にあって自社にないコンテンツテーマ、または競合が強く自社が弱いキーワード領域を洗い出す。SimilarWebやahrefsの比較機能を使い、流入キーワードの差分リストを作成する。
- 優先度の判定: ギャップの中から、自社の事業に直結するテーマかつ検索ボリュームが見込めるものを優先する。すべてに手を出すのではなく、3〜5テーマに絞ることが現実的である。
- 実行計画の作成: 優先テーマごとに、新規コンテンツ作成・既存ページのリライト・内部リンク強化のいずれが適切かを判断し、月単位のスケジュールに落とし込む。
このプロセスで特に難しいのが「優先度の判定」です。検索ボリュームだけでなく、そのキーワードで訪れたユーザーがコンバージョンにつながりやすいかどうかも考慮する必要があります。コンバージョンにつながる中間指標の設計については、BtoB中小企業のマイクロCV設計術と実装手順が参考になります。
また、競合分析とコンテンツ制作を効率化するためにAIを活用する方法も広がっています。AIで効率化するコンテンツマーケのワークフローでは、調査から原稿作成までの時間を短縮するための具体的なワークフローを紹介しています。
データ分析とプロ支援の掛け合わせでホームページの成果を最大化する
他社サイトのアクセス数調査は、無料ツールを使えば今日からでも始められます。しかし、データを正しく読み解き、自社の状況に合った改善策へ落とし込むには、分析設計の知見と継続的なPDCAの運用が不可欠です。
この記事では、競合サイトのアクセス数を調べる方法として、SimilarWebなどの無料ツールの活用法、推定データの限界と正しい向き合い方、流入チャネルやコンテンツギャップの分析手順、そして調査結果を改善施策に変える3つのステップを解説しました。
大切なのは、ツールの操作方法を覚えることではなく、得られたデータから「自社が次に何をすべきか」を判断できるようになることです。ウェブ解析の全体像を体系的に理解したい方は、ウェブ解析入門|データでHP成果を最大化する方法を起点にクラスター全体を回遊いただくことで、データ活用の基盤が整います。
とはいえ、限られたリソースの中で競合調査・データ分析・施策実行のすべてを自社だけで回し続けるのは、多くのBtoB中小企業にとって現実的に難しいものです。
ハマ企画では、横浜を拠点に25年以上の支援実績をもとに、AI時代のウェブコンサルティングとして、競合分析からコンテンツ改善まで伴走型で支援しています。
競合サイトのアクセス数調査・分析よくある質問(FAQ)
- 他社サイトのアクセス数は正確にわかりますか?
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外部ツールで取得できるのは推定値であり、実際のアクセス数とは乖離が生じます。SimilarWebやahrefsのデータはモニターユーザーの行動やクローリングから算出されるため、特にアクセス数の少ないサイトほど誤差が大きくなる傾向があります。絶対値ではなく、複数サイトの相対比較やトレンドの把握に使うのが正しい活用法です。
- 無料ツールだけで競合分析は十分にできますか?
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概要を把握する段階であれば、SimilarWebの無料版でも十分に役立ちます。ただし、詳細なキーワード分析や被リンク調査を行いたい場合は有料ツールが必要です。無料ツールで競合の大まかな立ち位置を確認し、深掘りしたいテーマが見つかったらプロに相談するという段階的な進め方がおすすめです。
- 競合調査はどのくらいの頻度で行うべきですか?
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サイト規模によります、100,000セッションを超えるサイトならば月に1回、3,000セッションならば3か月に2回、主要な競合3〜5社のアクセス推移と流入チャネルの変化をチェックするのが理想的です。四半期ごとにより詳しいコンテンツギャップ分析を行い、施策の見直しにつなげると効果的です。頻度よりも、調査結果を施策に落とし込む仕組みを持つことが重要です。
- 問い合わせが来ないホームページでも競合分析は意味がありますか?
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むしろ問い合わせが来ていない段階でこそ競合分析は有効です。成果の出ている競合サイトの流入経路やコンテンツ構成を調べることで、自社ホームページの改善すべきポイントが具体的に見えてきます。問い合わせが来ない原因の特定については問い合わせが来ないHPの原因をウェブ解析で特定する方法もあわせてご確認ください。

