サイト管理していたり、ネットサーフィンしていたり(今でも「ネットサーフィン」って言うのでしょうか…)していると、たまにありますよね。
「お探しのページは見つかりませんでした」ー404エラーというものです。あれって、何なのでしょう?
ユーザー(人間)ブラウザ君、今日もクロちゃん(ねこ)に会いたいの!
https://neko.com/nyalbum22/kurochan.html‥‥と…



「お探しのページは見つかりませんでした」



……えっ、クロちゃん、どこ行ったの!?
URLの仕組みをおさらい
この前、ブラウザ君が「URLの住所をたどってWebページを見つける仕組み」を教えてくれたのを覚えていますか?
(まだ読んでいない方は 👉 ブラウザ君が教える『URLのひみつ』 をチェック!)


あの記事では、ブラウザ君がインターネットの中で住所(URL)を頼りにページを探す様子を紹介しました。
今回はその続き。
いつものようにクロちゃん(猫)のサイトを訪れていた人間。サイト内でクリックを続けてデレデレしていると、途中でどうやらブラウザ君、道に迷ってしまったようです……。



…「お探しのページは見つかりませんでした」





……えっ、クロちゃん、どこ行ったの!?
404エラーとは?
「お探しのページは見つかりませんでした」とか「404 Not Found」って表示、見たことありませんか?
あれは“ページが見つからない”ときに出る正式な報告書です。
404エラーとは「ウェブサーバー」が「指定された住所(URL)の建物(ページ)はありません」と返してくるときのサイン。なんて言われたりします。
そう、404!というのは、これはWEBサーバーさんが宣言します。


人間がクリックやURL直打ちなどでURLをブラウザに送って(①)、ブラウザがネームサーバーへドメインからIPアドレスをもらい(②③)、IPアドレスからウェブサーバーを突き止めてURLドメイン以下のファイルを探してもらう(④)。そんな流れでした。


例えばURLが「https://neko.com/nyalbum22/kurochan.html」だった時、ドメイン以下ディレクトリ「nyalbum22」というフォルダ内で「kurochan.html」を探すのです。
がしかし、その「nyalbum22」というフォルダ内に「kurochan.html」が見つからない時…


突き返すわけですね。



ウェブサーバー姉さん、このファイルおくれ!



ない、ない、ない…yo…404!
ちなみにウェブサーバーは「ないよ!」とは言いません。代わりに『404!』というコードをブラウザに返します。そうしてブラウザ君は言われたとおりに、我々人間にわかる言葉でモニターに表示してくれます。


「お探しのページが見つかりません」エラーとは、「指定されている住所に建物がない」、「指定されてるフォルダに該当のファイルがない」という事でした。では具体的にどんな原因が考えられるでしょう?
なぜ404エラーが出るの?【よくある原因3つ】
① ページ削除・URL変更
古い記事を削除したり、URLをリニューアル後に変えたりすると、以前のリンクをクリックしてもページが存在しません。
ブログ記事執筆や自社サイトサービスやお知らせ記事の執筆時、参考記事として外部URLを貼るのはよくあることと思います。それらの外部リンク先が期間限定情報だったりすると、期間が終わってページも削除されるというのは『あるある』です。
② リンク切れ・タイプミス
リンクを貼るときに少しでもURLを打ち間違えると、ブラウザ君はまったく違う場所をウェブサーバーに依頼し、ウェブサーバーは言われたとおりの間違った場所を探してしまいます。そもそもウェブサーバーへもたどり着かないかも。
人間がリンクを貼る時、URLを直に打ち込むというよりコピペする事があると思いますが、必ずリンクを貼った後はきちんと意図したリンク先に飛ぶかどうか確認しましょう!
③ サイト構造の変更(引っ越し・リニューアル)
サイトリニューアルなどで全体のフォルダ構成を変えたとき、古いURLが無効になります。
それでもブログ記事には古いURLがそのまま表示されていたら…やはりブラウザ君は古いURLをウェブサーバーに依頼し、ウェブサーバーは古いURLに基づいてファイルを探してしまいます。よって、ファイルは見つからない。
クロちゃんの家(ページ)も、別の通りに引っ越してるかもしれません。
サイト運営者ができる404対策
404を放置するのは、玄関前に『ここには誰もいません』と貼り紙してるようなもの。
ウェブサーバーが戸惑い、訪問者を“迷子”にさせている状態です。
とはいえ昨今のウェブサイトは大量のページを扱っているし、街歩きやグッズ紹介サイトなどとなると、どうしても季節や流行りを扱う事となり、そこへ権威性や信ぴょう性を持たせるためにイベント公式サイトなどの外部リンクを付けるとなれば、404エラーの増大は必至…
それでもなるべく、せっかく来てくれた訪問者を迷子にさせないためにできる事はあるでしょうか?
① 新しいページがあるなら、リダイレクト設定(転送案内)をつける
新しいページがあるのなら、古いURLにアクセスしてきた人を、新しいページへ自動的に案内します。新しいページへの案内は瞬時に行われることもあれば、一旦ご案内画面を表示させて行われることもあります。
WordPressを使っている場合は、専用のプラグイン(Redirectionなど)で比較的簡単に設定可能です。
② リンク切れを定期的にチェック
Google Search Consoleを確認できる場合は、定期的に「見つからないページ」を確認すると良いでしょう。左メニューから「ページ」をクリックして、インデックスに登録されなかった理由のところに「見つかりませんでした(404)」といった表記があればそこをクリックしてみてください。404エラーになっているリンクのURLが表示されます。


もしWordPressをお使いなら、Broken Link Checkerなどのプラグインを使用するのもお手軽です。
管理画面から、サイト内の全リンク数やリンクエラー数、その詳細が確認できます。下は弊社サイトのモノですが、ステータスが「404 Not Found」となっているのがそれですね。


③ 404ページをちょっと工夫する
こちらは404エラーページに到達した時のことになりますが、ただ「ページがありません」では乱暴な印象に。ないものはないにせよ、404ページには「トップページはこちら」「人気記事はこちら」など、他のページへの動線を入れておくことを忘れずに。訪問者をやさしく導きましょう。
こちらもWordPressや一般的なCMSをお使いであれば、ほとんど自動で用意されているかと思います。でも是非一度、ご自分や自社のサイトの404ページがどうなっているか、確認してみてください。
このような感じで、改めてキーワードでサイト内検索をさせたり、TOPページへ誘導する導線がひかれているかと思いますよ!こうする事で離脱をほんの少し、サイトへの不信感も多少は防ぐことができます。
さらに手を加えれば、サイトロゴや会社のキャラクターを出して、ブランド感やユーモアを演出することも可能です。


放置するとSEOにも悪影響が?
ちなみに……404を放置すると、SEOにも悪影響が出ると言われます。
検索エンジンは、存在しないページが多いサイトを「管理が行き届いていない」と判断することがあるからです。
リンク切れが増えると、クローラー(検索ロボット)の巡回効率が下がり、他のページの評価まで落ちる可能性も。
とはいえ、404エラーそのものは悪ではありません。正しく「404」を返すのは検索エンジンにとっても重要なサイン。大事なのは、“放置せずに適切に扱うこと”です。
404エラーは“サイトの成長の足あと”
404エラーは、ただのトラブルではありません。
ページを整理したり、情報を更新したり、リニューアルしたりする中で必ず起きるもの。サイトの進化の証です。正しく対応して進化を見守りましょう!


- 404を出してるのはWebサーバー
ブラウザは“伝達役”。エラーを返すのはサーバー側。 - 404の原因は、ページが消えた or 住所(URL)が変わったから
削除・リニューアル・ファイル名変更が主な原因。 - リダイレクト設定で案内を立てよう
旧URL→新URLへ自動転送。迷子を減らせる。 - リンク切れチェックを習慣に
Google Search Consoleやツールで定期確認を。 - 404ページもデザイン次第でチャンスに!
検索・TOP・おすすめ記事リンクで“おもてなし”。余裕があればセンスも追加! - 放置はNG!
放っておくとSEO評価にも悪影響が出ることも。









