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ユーザは物件数のあるショールームを求めていない
不動産営業の感覚で行ってしまうと、紹介物件は沢山あったほうがいい、
つまりショールームのようなものがいいと錯覚してしまいます。
しかしユーザは沢山の物件より自分のベストな物件があればいいのです。
数は求めていない。
それとユーザは賢く「同じような物件は同じ物件」と知っています。
一般的に流通している いわゆる「ギョウブツ(業者物件)」
ユーザは自分の要望にかなったピッタリの物件を探しているんです。
ここで不動産業者さんの言い分として「それでも数が勝負」
これは、ユーザを獲得するためのオトリ物件でもいいと思っています。
確かに数があれば、ホームページへユーザの接触回数は増えます。
しかしここでも反論。
SUUMOやアットホームのような不動産検索サイトでユーザは十分勉強をしています。
だからこそユーザは物件数は望んでおらず。
ユーザは自分の要望にかなったピッタリの物件を探しているんです。
これは何を意味しているのか。
単身者(独身)や転勤者を除き、住宅を探すユーザはまず自分の街から離れないことが多いのです。
これは「2kmと言う生活圏内」です。
できる営業マンは知っているように、まず優良物件があれば物件のまわりをローラー営業します。
そしてさっさと契約をしてしまうのです。
となるとホームページではどんな強みが必要なのかというと、
地域性なのです。
ここで注意すべきが地域性というのは「横浜」ではないのです
「白楽」でもいいのですが、もっとくらしに近い地域性です。
試しに、実際のユーザが不動産を探す時の意図を聞いてみて下さい。
「2LDK」とか「ペット可」とか不動産のカテゴリーではなく、
横浜駅から歩いて通える
治安がよくて静かな場所
ジョギングコースが近くにある
つまり、不動産屋が使うキーワードではなく、住むための生活感がわかる意図の現れる物件が必要です。
となると。
営業マンもギョウブツは扱えなくなるわけです。
ギョウブツは契約の主導権を自社が持っていないため、生活感がわかるコンテンツをつくっている時間がありません。
これを言ってはおしまいですが、良い物件があれば営業マン(客付け)はいりません。
良い物件を仕入れて、その物件に情熱をかけて紹介する。
その物件に情熱をかけると、その物件の地域の他の物件がはいってくるようになります。
日本は少子化へ向かっています。
広く浅く物件数を紹介するより、ひとつづつ丁寧に物件と物件のある地域を紹介する。
そして良い物件を取り扱い、ユーザが意図を理解してホームページで紹介をすることです。
(リノベーションの物件は業者さんがイキイキしているのもこれと同じ考えが根底にあります)