コンテンツマーケティング（記事マーケティング）でGoogle上位を目指せ！
うちもブログを始めてみたんですが、全然アクセスが増えなくて…。コンテンツもそれなりに書いているつもりなんですけど、競合他社にはどうしても勝てません
お気持ちはよく分かります。でも『コンテンツを書くこと』と『読まれるコンテンツを書くこと』は全く別物なんです。Google検索で上位表示されるコンテンツには明確な法則があります。その法則を知らずにコンテンツを書いても、残念ながら結果は出ません
横浜のマーケティング支援会社ハマ企画には、このような相談が寄せられます。
多くの企業が見落としているコンテンツマーケティングの本質。
ここでは、実際に検索上位を獲得しているコンテンツの分析結果をもとに、読者の心をつかみ、Googleに評価されるコンテンツ作成の具体的な方法を詳しくお伝えします。
コンテンツマーケティングが注目される理由
なぜ今、多くの企業がコンテンツマーケティングに力を入れているのでしょうか。
その背景には、「広告費をかけても思うように集客できない」「競合他社との価格競争から抜け出したい」「もっと効率的に見込み客を獲得したい」といった、企業の切実な悩みがあります。
（実は広告費をかけずになんとしたいという本音の方が多いのかも）
ユーザーの情報収集スタイルが大きく変化した
まずは、コンテンツマーケティングが有効と言われている理由。
かつてユーザーは、テレビCMや新聞広告といった企業からの一方的な情報を受け取っていました。しかし今は違います。気になることがあれば、まずスマホで検索して情報を集めるのが当たり前になりました。
この変化により、企業も発信方法を変える必要に迫られています。一方的に商品を宣伝するのではなく、ユーザーが本当に知りたいことを先回りして教えてあげる。これがコンテンツマーケティングの本質です。
また、SEO対策を行う上で、既存ページのSEO対策では限界を感じている企業が始めた施策（主にしかけたのはSEO業者）とも言えます。
記事コンテンツが持つ独特の強み
動画やSNSが注目される中でも、記事コンテンツ（以降、コンテンツ）には他にはない魅力があります。複雑な情報を体系的に整理し、読み手のペースで理解してもらえること。そして何より、一度作成すれば長期間にわたって集客効果を発揮し続けることです。（ただし、随時改善は必要です）
質の高いコンテンツは、まさにあなたの会社のデジタル資産と呼べる存在になります。
Google検索で勝つために必要な心構え
コンテンツマーケティングを始める前に、まず理解しておくべき重要な心構えがあります。成果を出すために押さえておきたい基本的なポイントを見ていきましょう。
ユーザーのことを本気で考えているか
検索上位のコンテンツに共通しているのは、徹底的にユーザー目線で作られていることです。文章が読みやすく、知りたい情報がスムーズに見つかる。そんなコンテンツをGoogleは高く評価します。
逆に、自分の伝えたいことばかりを並べたコンテンツや(しつこくキーワードが繰り返されている)、誤字脱字だらけのコンテンツ、または生成AIそのままのコンテンツは、どんなにSEOテクニックを駆使しても上位表示は困難です。
長期的な視点を持って取り組む
コンテンツマーケティングは、広告のような即効性はありません(即効性のある場合もある）。ほとんどがコンテンツを公開してから検索上位に表示されるまで、数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。
逆に数ヶ月から1年以上「待っていて」も検索上位には表示されません、根気よく改善し続けること、新規コンテンツを作り続けること…
だからこそ、短期的な結果に一喜一憂せず、継続的に価値あるコンテンツを発信し続けることが成功への近道となります。
上位表示されるコンテンツ作成の7つのステップ
実際にコンテンツを作成する際は、どのような手順で進めればよいのでしょうか。闇雲に書き始めても良いコンテンツは作れません。ここからは、検索上位を獲得するための具体的な作業手順を順番に解説していきます。
ステップ1：コンテンツのゴールを明確にする
コンテンツを読んだ人にどうなってほしいのか、最初に決めておくことが重要です。商品を購入してもらいたいのか、資料をダウンロードしてもらいたいのか、問い合わせをしてもらいたいのか。ゴールが明確でないコンテンツは、ユーザーにとっても曖昧な印象を与えてしまいます。
ステップ2：信頼できる情報を徹底的に収集する
ユーザーの疑問に正確に答えるためには、根拠のある情報が不可欠です。統計データや専門機関の資料、実際の事例など、信頼性の高い情報源から材料を集めましょう。この段階で手を抜くと、後でコンテンツの品質に大きく影響します。(根拠の薄い個人ブログの情報源はなるべく避けましょう)
- 政府機関（総務省、経済産業省など）の白書・統計情報
- 業界団体・学会（日本マーケティング協会など）の調査レポート
- 上場企業のIR情報・調査会社のプレスリリース
- 学術機関の論文データベース（J-STAGEなど）
- 自社の一次情報（顧客アンケート、事例インタビューなど）
ステップ3：競合コンテンツを徹底分析する
狙いたいキーワードで既に上位表示されているコンテンツを詳しく調べます。どんな構成になっているのか、どんな情報が含まれているのか、ユーザーのどんな疑問に答えているのか。これらを分析することで、Googleが評価するポイントが見えてきます。
決して、真似したりコピーをすることなく参考にします
効率的に分析するためには、検索結果の上位10位以内のコンテンツをチェックするのがおすすめです。特に1位から5位のコンテンツは必ず詳しく調査しましょう。これらのコンテンツには、Googleが高く評価する要素が詰まっています。（表現方法、話の展開など）
ただし繰り返しますが、競合コンテンツをそのまま真似するのは避けましょう。共通点を見つけつつ、自社ならではの独自性を加えることが大切です。
ステップ4：ユーザーの流れを意識した構成を組み立てる
収集した情報をもとに、コンテンツの構成を考えます。ユーザーが知りたい順番に情報を並べ、自然な流れで最終的なゴールへ導けるよう設計します。特に重要な情報はコンテンツの前半に配置することで、ユーザーの満足度を高められます。
- PREP法：結論から始めて理由と具体例で補強する基本構成 オススメ
- SDS法：要約→詳細→まとめで全体像を分かりやすく伝える構成
- QUESTフォーミュラ：読者を段階的に行動へ導く構成
- AIDMA：認知から行動まで順序立てて誘導する構成
- Problem-Agitation-Solution：問題提起→課題の深掘り→解決策提示で説得力を高める構成
ステップ5：SEOを意識した文章を書く
いよいよコンテンツの執筆です。対策したいキーワードを自然に含めながら、読みやすい文章を心がけます。結論を最初に述べてから理由や具体例を続ける「PREP法」を使うと、まとまりのある文章が書けます。
なぜなら、検索ユーザーは忙しい中で答えを求めているからです。最初に結論を示すことで「この情報は自分に必要だ」と判断でき、安心して続きを読み進められます。また、検索エンジンも冒頭部分を重視するため、重要な情報を前に配置することでSEO効果も期待できます。
また、「これ」「それ」といった代名詞を多用すると、検索エンジンが内容を理解しにくくなるため注意が必要です。
ステップ6：視覚的な要素で理解を助ける
長い文章だけではユーザーが疲れてしまいます。適度な位置に画像や図表、グラフなどを配置することで、内容の理解を助け、最後まで読んでもらいやすくなります。
具体的には、文章が5〜7行続いたら画像を挟む、数字データは必ず表やグラフで視覚化する、手順説明にはフローチャートを使う、といった工夫が効果的です。
また、スマートフォンユーザーを考慮して、画像サイズは横幅600px程度に調整し、文字が小さすぎないよう注意しましょう。画像にはalt属性でキーワードを含めた説明文を入れることで、SEO効果も高められます。
ステップ7：公開後も継続的に改善する
コンテンツを公開したら終わりではありません。アクセス数や検索順位をチェックしながら、必要に応じて内容を更新していきます。(改善し続ける)
情報が古くなった部分の修正や、新たに分かったことの追加など、常により良いコンテンツへとブラッシュアップしていくことが大切です。
追加更新例
- 法律改正に伴う情報の更新（消費税率の変更、個人情報保護法の改正など）
- 最新の統計データへの差し替え（前年度の市場規模から最新年度のデータに更新）
- 新技術や生成AI活用法の追加情報（ChatGPTやClaude等のビジネス活用事例）
Googleに高く評価されるコンテンツの特徴
7つのステップを説明したところで、もう少し深掘りしてみましょう。
実際にGoogleの検索結果で上位に表示されているコンテンツには、どのような共通点があるのでしょうか。技術的側面も加えて重要なポイントをご紹介します。
E-E-A-Tを満たしているか
Googleはコンテンツの品質を判断する際、「Experience（経験）」「Expertise（専門性）」「Authoritativeness（権威性）」「Trust（信頼性）」の4つの要素を重視しています。
なぜなら、インターネット上には信頼性の低い情報や間違った情報が溢れているからです。特に健康、金融、法律といった人々の生活に大きな影響を与える分野（YMYL：Your Money or Your Life）では、誤った情報が深刻な被害をもたらす可能性があります。そのため、Googleは検索結果の品質向上を目指し、実際の経験に基づいた専門的で権威性があり、信頼できるコンテンツを優先的に上位表示するようになりました。
実際の体験に基づいた独自の情報、専門知識に裏打ちされた内容、信頼できる情報源からの引用、これらすべてが揃ったコンテンツがGoogleから高い評価を受けます。
タイトルと見出しにキーワードが効果的に配置されている
コンテンツのタイトルには必ず対策キーワードを含め、30文字程度に収めるのが理想的です。なぜなら、Google検索結果のタイトル表示は32文字程度で省略されるため、この範囲内に重要なキーワードを収めることで、検索ユーザーが一目で内容を把握できるからです。ただし、最近はGoogleが検索クエリに応じて、より適切と判断したタイトルに自動的に変更する場合があります。そのため、本来のタイトルタグだけでなく、h1タグや本文内容も検索意図に合致するよう一貫性を保つことが重要です。また、見出しも階層構造を意識して作成し、自然な形でキーワードを織り込みます。
関連キーワードやテーマの網羅性を意識している
メインキーワードだけでなく、関連するテーマや検索ユーザーが同時に知りたがる周辺情報もコンテンツに含めることで、コンテンツの網羅性が高まります。ただし、不自然にキーワードを詰め込むのは逆効果なので注意しましょう。
実際、機械的なキーワード詰め込みは意味がないという指摘もあります。現在のGoogleは、コンテンツの文脈や意味を理解する能力が大幅に向上しているため、単純なキーワードの出現頻度よりも、ユーザーの検索意図にどれだけ適切に回答できているかを重視しています。そのため、テクニック的な最適化を意識するよりも、ユーザーが本当に知りたい情報を自然な文章で提供することの方がはるかに重要です。
読みやすさが追求されている
論理的な構成、誤字脱字のない文章、適度な改行、スマートフォンでの読みやすさなど、ユーザーが快適に読み進められる工夫が施されています。
さらに踏み込んだ工夫として、難しい内容でも中学生が理解できる表現を心がける、長い文章は短文に分割して読みやすくする、重要なポイントは太字や色文字で強調する、読者が途中で離脱しないよう「なぜなら」「つまり」といった接続詞で文章の流れを明確にする、といった配慮も効果的です。
結論が冒頭で明確に示されている
先ほどPREP法などのフレームワークでもお伝えしましたが、検索ユーザーは答えを求めています。コンテンツの冒頭部分で読者の疑問に対する答えや解決策を明示することで、「このコンテンツは自分の役に立つ」という確信を持ってもらえます。この安心感があることで、ユーザーは最後まで読み進める意欲を維持し、結果として滞在時間の延長やコンバージョン向上にもつながります。
コンテンツ作成の体制をどう整えるか
質の高いコンテンツを継続的に作り続けるためには、作成ノウハウだけでは限界があります。社内の体制づくりや外部パートナーとの連携など、組織的な取り組みが欠かせません。持続可能なコンテンツマーケティングを実現するための体制構築について考えてみましょう。
内製と外注の使い分け
コンテンツ作成を社内で行うか外部に依頼するかは、内容や状況によって判断します。
専門性の高い内容や企業の機密に関わる情報は社内で作成する方が安全です。一方、一般的なテーマで大量のコンテンツが必要な場合は、信頼できる外部パートナーに依頼するのも有効な選択肢です。
ただし、外注する際は慎重な選定が必要です。質の低いコンテンツや、生成AIに丸投げしただけの薄い内容では、かえってサイトの評価を下げる危険性があります。また、実際の取材や検証なしに表面的な情報だけをまとめた記事も、現在のGoogleには通用しません。
避けるべき外注先の特徴：
・1記事あたりの単価が極端に安い（1000円以下など）業者
・実績や専門分野を明示していない制作会社
・短期間で大量納品を約束する（1日10記事以上など）業者
・AI生成であることを隠している、または品質管理体制が不明な会社
・業界知識や取材経験がない一般的なライティング会社
社内体制を整える際のポイント
継続的に質の高いコンテンツを制作するためには、責任者を中心とした明確な体制作りが重要です。戦略立案、執筆、編集、デザイン、分析といった各工程を誰が担当するかを決め、一貫した品質管理を行える仕組みを構築しましょう。
内製化には大きなメリットがあります。社員がコンテンツ作成スキルを身につけることで、マーケティング全体の理解が深まり、他の業務にも応用できる力が育ちます。また、自社の商品やサービスを深く理解した人材がコンテンツを作成するため、外部では表現できない独自性や専門性を発揮できます。
ただし、最初から完全な内製化を目指すのは現実的ではありません。特に立ち上げ初期は、ハマ企画のようなマーケティング支援会社に伴走してもらいながら、実際のプロジェクトを通じてノウハウを学ぶのが効率的です。外部パートナーから戦略立案の考え方、競合分析の手法、効果的なライティング技術、改善のポイントなどを直接学べるため、社内に確実なスキルが蓄積されます。段階的に内製化を進めることで、コストを抑えながら確実に成果を上げられるのです。
効果を最大化する測定と改善の方法
コンテンツを公開して終わりではありません。本当の成果を出すためには、データに基づいた継続的な改善が不可欠です。何を測定し、どのように改善していけばよいのか。効果的な運用のための具体的な方法をお伝えします。
重要な指標を定期的にチェックする
コンテンツ公開後は、アクセス数、検索順位、コンバージョン(キーイベント)数、読了率などの数値を定期的に確認します。これらの指標を追跡することで、コンテンツの効果を客観的に評価できます。
ただし、コンテンツマーケティングのフェーズによって重要視すべき指標は変わります。最初から全ての指標を追いかけるのではなく、段階的に重点を移していくことが効率的です。
フェーズ別の重要指標
コンテンツ公開数、インデックス登録率、検索順位の推移
オーガニック流入数、平均検索順位、直帰率、滞在時間
コンバージョン数、コンバージョン率、顧客獲得単価（CPA）、LTV（顧客生涯価値）
役立つツールを活用する
Google Search ConsoleやGoogle Analytics（GA4）といった無料ツールから、Ubersuggest、Keywordmap、Ahrefsなどの有料ツールまで、目的に応じて適切なツールを使い分けることで、効率的な分析が可能になります。また、Microsoft Clarityなどのヒートマップツールを使えば、ユーザーがコンテンツのどの部分を重点的に読んでいるかという精読率も把握できます。
データに基づいたリライトを実施する
分析結果をもとに、検索順位の低いコンテンツやクリック率の悪いコンテンツを優先的に改善します。単純な修正ではなく、ユーザーのニーズをさらに深く満たす内容へと発展させることが大切です。
一方で、既に上位表示されているコンテンツも改善の余地があります。1位〜5位にランクインしているコンテンツでは、コンバージョン率向上のための導線改善、関連コンテンツへの内部リンク強化、最新情報の追加による情報の鮮度維持、競合が追いついてきた際の差別化要素の強化などに取り組みましょう。順位が高いコンテンツほど多くのユーザーに見られるため、小さな改善でも大きな効果を期待できます。
順位の低いコンテンツは上位コンテンツと関連性がある場合は相互リンクもさせましょう
具体的な改善事例として、検索順位が11位〜20位のコンテンツでは、競合上位コンテンツにあって自社コンテンツにない情報を追加する、タイトルに検索クエリとの関連性を高めるキーワードを含める、といった対策が効果的です。
クリック率が低い場合は、フックは代表的なテキストを魅力的な文章に書き換える、数字や「無料」「限定」といった注意を引く表現をタイトルに加える、などの改善を行います。また、直帰率が高いコンテンツでは、冒頭部分で読者の疑問に対する答えを明確に提示する、関連する他のコンテンツへの内部リンクを増やす、読み進めたくなるような小見出しに変更する、といった工夫で改善が期待できます。
まとめ：成功するコンテンツマーケティングの本質
コンテンツマーケティングで成果を上げるためには、ユーザーの立場に立った質の高いコンテンツ作成が何より重要です。単にコンテンツの数を増やすのではなく、7つのステップを踏んで戦略的にアプローチし、E-E-A-Tを満たす専門性の高い情報を提供することが求められます。
また、内製化と外注を適切に使い分け、フェーズに応じた指標管理を行いながら継続的に改善していく姿勢も欠かせません。特に立ち上げ期には外部の専門家と伴走しながらノウハウを蓄積し、段階的に社内の体制を整えていくことが現実的な成功への道筋となります。
技術的なSEO対策だけでなく、ユーザーが本当に求める価値ある情報を、読みやすい形で提供し続けること。これこそが、Google検索での上位表示と、最終的なビジネス成果につながる王道なのです。
横浜マーケティング支援会社ハマ企画では、これらの知見をもとに、戦略立案からコンテンツ制作、効果測定、改善まで一貫したサポートを提供しています。コンテンツマーケティングの立ち上げや内製化支援、既存コンテンツの改善でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。皆様の事業発展に向けて、全力でお手伝いいたします。
コンテンツマーケティングはマーケティングの中でも特に根気が必要なマーケティングです、ただしコンテンツキング（ハマ企画ではそう読んでいます）が出てくるとサイト自体の評価が変わったかのようによい反応に変わります。
ハマ企画が15年続けているコンテンツマーケティングのノウハウから汎用的なものから抜粋してお伝えいたしました。
コンテンツマーケティングについてももっと知りたい方は基本的なことから泥臭いマーケティング手法までお伝えいたしますのでご相談ください
