「会社でAIを使いたい。ChatGPT、Claude、Gemini、Copilotのどれを入れたらいいですか?」と、ご相談をいただきます。
私なら、まず会社で使っているメールや資料の置き場、減らしたい仕事を伺います。Google Workspaceを使う会社と、ExcelやWordを中心に仕事をしている会社では、始めやすい場所が違うからです。
ハマ企画でも、一つのAIに全部を任せているわけではありません。Claude Codeは業務の確認やタスク整理、ChatGPTは発信の自動化や画像制作、GeminiはGoogle Workspaceでの日々の作業補助に使っています。
この記事では、私たちの社内での使い方と、お客様への導入支援をもとに、会社でAIを選ぶときの考え方をお伝えします。
迷ったら、AIの名前より先に確認すること
使っているメールや資料作成の道具から、試すAIの候補を考えてみてください。契約や設定によって使える機能が異なるため、導入前に確認します。
| 会社の状況・やりたい仕事 | 最初に確認すること |
|---|---|
| Google Workspaceを使っている、または導入を考えている | Geminiを使える契約・設定と、メールや資料作成で試す仕事 |
| Excel・Word・PowerPointが仕事の中心 | Microsoft 365 Copilotの契約と、対象アプリ・権限 |
| 文章・画像の制作や発信を進めたい | ChatGPTなどで扱う素材、制作の流れ、人が確認する箇所 |
| 複数の資料や作業をつなぎ、業務の流れを動かしたい | Claude Codeなどの開発ツールで扱う情報・操作の権限、確認担当 |
全社で使うAIと、特定の担当者が開発・自動化で使うAIは、同じにそろえなくても構いません。まず、誰が何に使うのかを決めます。
私たちは、AIをこう使っています
Claude Codeで、日報から次の仕事を整理する
社内では、Claude Codeを主にAIエージェントとして使っています。日報・週報・月次資料のチェック、財務資料の確認補助、業務タスクの整理などです。
クライアントとの議事録から、次にやることを拾い出す。打ち手を考えるときに、これまでの話を読み返せる形にまとめる。こうして出てきた内容を、次の資料作りに使っています。
私がここで使っているのは、チャットでのやり取りだけではなく、Claude Codeです。公式にも、ファイルを読み、編集し、コマンドを実行できる開発向けツールと説明されています。使える情報や操作を決めたうえで、業務の流れの中で動いてもらっています。Claude Code公式の説明
財務や経営の判断は人が行います。AIが挙げた確認点も、元の資料に戻って確かめます。
ChatGPTで、コンテンツの発信と画像制作を進める
ChatGPTは、弊社のコンテンツマーケティングの自動化で使っています。何を発信するか、どの順番で進めるか、どこで人が確認するかを設計したうえで、作業を回しています。
画像やイラストの制作にも使います。私自身は、伝えたイメージを形にしてもらいやすいと感じています。文章だけで伝えづらいものを、絵にして確かめられるのは便利です。
弊社のコンテンツから動画も作り、YouTubeショート、TikTok、Instagramへ公開しています。日々の作業を減らすためのアプリ開発にも取り組んでいます。
開発用途では、OpenAIのCodexなども選択肢になります。ただし、ChatGPTで相談することと、アプリを構築して運用することは、作業の範囲を分けて考えています。OpenAI公式のCodex・コード生成の説明
Geminiは、Google Workspaceでの仕事の補佐役に
GeminiはGoogle Workspaceとの連携を活かし、普段使うアプリの補佐役として使っています。メールや資料を扱う場所から離れずに相談できると、日々の仕事に取り入れやすくなります。
Googleの公式案内でも、Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどでのGeminiの活用が紹介されています。ただし、利用できる機能は契約や管理設定で確認が必要です。Google Workspace with Geminiの公式案内
お客様への導入も、普段の仕事から考えます
建築の仕事では、完成後のイメージを共有する
建築系のお客様では、GeminiやChatGPTを使って完成後のイメージを作り、実際の仕事に活用しています。納期の短縮やコスト削減につなげているお客様もいらっしゃいます。
私がお客様への支援で見聞きしている例です。短縮日数や削減額の測定値は示しておらず、効果は使う場面によって変わります。
言葉だけでは共有しづらい仕上がりを、画像にして見てもらう。こうした場面で使います。完成イメージを作ることと、図面や仕様、寸法などの正確さを確認することは別です。AIの画像だけで施工内容を決めず、実際の条件と照らして確認する必要があります。
会社全体で始める場合は、Google Workspaceも候補に
会社で最初にAIを取り入れるとき、私はGoogle WorkspaceとGeminiをお勧めすることがあります。メールや資料作成と一緒に導入を考えられ、全社で最初の一歩を踏み出しやすいと感じているからです。
DXがまだ進んでいない建築業界のお客様には、Google Workspaceの導入と合わせて、次のような使い方をご案内しています。
- Gmailでメールを要約し、返信の下案を作る
- Google ドキュメントで案内資料の下案を作る
- スプレッドシートで調べた情報を整理し、比較しやすくする
費用は、今の契約、利用人数、移行や設定の作業まで含めて考えます。道具を増やした結果、社員の手間が増えてしまわないかも確認します。
ExcelやWordを使う会社には、Microsoft 365 Copilot
すでにMicrosoft製品を使っている会社には、Copilotの導入支援を行っています。ExcelやWord、PowerPointなど、社員が毎日触っている道具の中で使うことを考えられます。
Copilotの実際の活用について話を聞きたいと、私に声をかけていただくこともあります。AIそのものの性能だけでなく、普段のMicrosoft製品とどうつながるかを知りたい方が多いと感じます。
ここでいうCopilotは、主に企業で利用するMicrosoft 365 Copilotです。Copilotには複数の製品や契約があり、利用できる機能やデータへのアクセス範囲は異なります。「中にどのAIが入っているか」だけで選ばず、契約・権限・対象アプリを確認します。Microsoft公式のCopilotの説明
「AIエージェントを育てたい」というご相談もあります
会社によっては、質問に答えてもらうだけでなく、自社の仕事を理解したAIエージェントを育てたいというご要望があります。その場合は、Claude Codeの導入も支援しています。
AIエージェントに何を読ませ、どの操作まで任せるか。途中で人が確認する場面も、先に決めます。指示や業務手順は次にも使える形で残し、利用量と費用を見ながら進めています。
この取り組みの詳しい提供内容と料金は、改めて新サービスとしてご案内する予定です。個別のアプリ構築・システム連携・保守は、既存の伴走や研修とは別に、対応の可否・範囲・費用を確認します。
導入前に、仕事と情報の扱いを一緒に整理する
AIを入れたあとで「社員が使ってくれない」と困る前に、まず一つ、試す仕事を決めてみてください。
- 誰が使うか:経営者一人、部署、全社のどこから始めるか
- 何を減らすか:毎回の転記、メールの読み直し、資料の下案づくりなど
- 何を入力できるか:個人情報・非公開資料・顧客との契約条件
- 誰が確認するか:内容、数値、出典、権利、機密情報、公開・送信の判断
相談の書き方の例:「Excelで毎週の集計をしています。転記する箇所が多く、担当者の負担になっています。AIを使える部分があるか相談したいです」。このくらいの説明からで構いません。
お客様の資料を扱う場合も、必要最小限にし、承諾・契約・AI設定を確認してから入力します。公開・納品前は人が確認する、Human-in-the-Loop(HITL)を前提にします。考え方はハマ企画のAIの取り扱い方針にも掲載しています。
全体の進め方を確認したい方は、経営者のAI活用を定着させる実践ガイドへ。最初の仕事を選ぶ方法は社内AI導入で最初の業務を選ぶ方法、担当者が週次で続ける分担はひとりWeb担当者のAI運用で詳しく説明しています。
社員が仕事で使うための学習・実践は、AI×DX導入研修の内容・対象者・費用をご確認ください。
「うちの場合、どこから始めたらいい?」という段階でもご相談いただけます。契約・初期設定に関する作業やアプリ構築の費用は、内容と担当範囲を確認してご案内します。AIサービスの利用料金と、ハマ企画の作業費は別です。
初回に顧客資料・個人情報・ログインパスワードを送る必要はありません。
会社でAIを導入するときのよくある質問
いま手間のかかっている仕事を、一つ教えてください
私たちも、社内で試しながら使い方を変えています。「毎週の集計が面倒」「メールを読むだけで時間がかかる」。そんな普段の仕事の話から、AIの使い方を考えてみてください。
まずは、毎週繰り返している仕事を一つ。そこから、どのAIをどう使うかを一緒に考えましょう。
本記事の社内実践・匿名の支援事例は、代表・田中友尋の経験に基づきます。製品の機能や条件は2026年11月3日に公式情報を確認しました。契約・管理設定・提供内容は変わるため、導入時に改めて確認します。

