ウェブ解析で収益改善する実践ガイド|クロール済み未登録も解決

ウェブ解析で収益改善する実践ガイド|クロール済み未登録も解決

ウェブサイトの収益が伸び悩んでいませんか。アクセス数はあるのに成果につながらない、GoogleSearchConsoleで「クロール済み・インデックス未登録」が増えている…
そんな課題を抱える中小企業のWeb担当者に向けて、ハマ企画が20年以上実践してきた収益改善の具体策をお伝えします。
データ分析から始まり、低品質コンテンツの見極め、AI時代に評価されるコンテンツ作りまで、明日から実践できる改善手法を社内ミーティングの実例とともに解説していきます。

目次

収益改善に至った経緯と施策

インターネットの世界は日々変化しています。お客様のニーズやGoogleの検索の仕組みも常に変わっていくため、ウェブサイトの運営は簡単ではありません。

ハマ企画の運営しているメディアの課題は既存コンテンツの収益低下です。
この状況を改善するには、丁寧なサイト分析と計画的な取り組みが欠かせません。

まずは、ウェブサイトの目的を再確認。
単純に売上を増やすことが目的なのか、会社の知名度を上げることが目的なのか、それともお客様との関係を深めることが目的なのか。この目的をはっきりさせることで、これからの分析と計画の方向性が定まります。

次に、具体的な成果指標(KGI)を見直します。ここで大切なのは、最初の段階で重要な指標としてKPIを3つだけに絞ることです。

例えば、収益をKGIとした場合、ページの閲覧数、サイトの滞在時間、資料請求などの成約率などがKPIとして考えられます。
ハマ企画のメディアの場合、収益がKGI、パブリッシャーインプレッション、表示回数、セッションをKPIとし、皆が計測しやすい指標にしています。

GA4のエンゲージメント率も候補となりましたが、不慣れな担当の場合、滞在時間なのか閲覧数なのかキーイベントなのかがわからなくなるため今回は避けました。

また、今回のKPIはフェーズ1としています。

理由は簡単で、サイトが成長をすればKPIも変わるからです。

このKPI指標を絞ることで、チーム全員が同じ目標に向かって効率よく改善活動ができるようになります。

低品質コンテンツが招くインデックス問題

収益が落ちる原因の多くは、Googleに評価されないコンテンツが増えていることにあります。特にGoogleSearchConsoleで「クロール済み・インデックス未登録」のページが増加している場合、サイト全体の評価が下がっている可能性があります。

Googleはクロールしたページすべてをインデックスするわけではありません。低品質と判断されたページ、重複コンテンツ、情報量が不足しているページは、クロールされてもインデックスから除外されます。この状態が続くと、検索結果に表示されないだけでなく、サイト全体の信頼性にも影響を及ぼします。


実際にハマ企画のメディアでも、過去に作成した情報が古くなったページや、似たようなテーマを扱うページが増えた結果、インデックス未登録が増加した経験があります。こうした問題を放置せず、定期的に見直すことが収益改善の第一歩となるのです。

内部と外部の視点で現状把握をする

目標と指標を決めたら、現在の状況をしっかり分析します。この段階では、自社の内部データと外部の状況の両方を見ることが大切です。

内部分析では、まず収益の高いコンテンツを探します。

特に注目すべきは、アクセスはあるのにコンバージョンにつながっていないページです。これらのページは導線設計やコンテンツの質に問題がある可能性が高く、改善によって大きな効果が期待できます。GoogleSearchConsoleとGoogleアナリティクスを組み合わせて分析することで、どのページが機会損失を生んでいるかを正確に把握できます。

またクロール済み・インデックス未登録のページがある場合は、なぜGoogleが評価しなかったのかを検証します。コンテンツの独自性が不足しているのか、ユーザーの検索意図とズレているのか、あるいは他のページと内容が重複しているのか。原因を特定することで、削除すべきか改善すべきかの判断ができるようになります。

ただし、単に収益が高いだけでなく、そのコンテンツが本来の目的と合っているのかを確認することが重要です。目先の収益だけにとらわれず、長期的な計画との整合性を保つことが成功への近道となります。

また、前年との比較を行う際は、1ヶ月だけでなく2〜3ヶ月の期間で見ることをおすすめします。これにより、一時的な変動に惑わされず、より確実な傾向を把握できます。

内部分析から代表的なコンテンツをピックアップし、前年度に収益を上げたコンテンツがなぜ作られたのかを再確認します。これにより、過去の成功要因を今の戦略に活かすことができます

外部分析では、業界の動向や競合他社の状況を調査します。検索キーワード分析ツールなどを使って、注目度の高いキーワードや話題のトピックを見つけます。(管理画面やブラウザ上での把握)
また、社内の意見を通じて、現場の声やお客様からの感想も集めます。これらの情報を総合的に分析し、今後の傾向を予測します。

お客様の視点でのコンテンツを分析

データ分析に加えて、お客様の立場でコンテンツを評価することも重要です。既存のコンテンツをお客様の目線で見直し、どの部分が役立っているのか、どこを改善できるのかを検討します。

特に、最近公開したコンテンツ(例えば先月の記事)を詳しく調べることで、今のコンテンツ戦略の効果が分かります。

読者の反応が良かったコンテンツの特徴を見つけ、今後の記事作りに活かすことができます。

データ分析に加えて、お客様の立場でコンテンツを評価することが重要です。しかし2026年の現在、評価基準はGoogleの検索エンジンだけではありません。ChatGPTやGeminiなどのAI検索でも自社コンテンツが引用されるかどうかが、新たな集客の鍵となっています。

既存のコンテンツをお客様の目線で見直す際、次の3つの観点で評価してください。まず「この情報は今も正しいか」という鮮度の確認です。特に法律や制度、技術に関わる情報は定期的な更新が必要です。次に「読者の悩みを本当に解決できているか」という実用性の検証です。そして「他のサイトにはない独自の経験や知見が含まれているか」というオリジナリティの確認です。

Googleが2022年に追加したE-E-A-TのE(Experience・経験)は、まさにこの「実体験に基づく情報」を評価する指標です。AI検索も同様に、どこにでもある情報ではなく、その会社だけが持つ一次情報を高く評価します。

E-E-A-Tの考え方について詳しくは、E-E-A-Tを簡単に理解したいの記事で解説していますので、ぜひご覧ください

例えば最近公開したコンテンツを振り返ってみてください。読者の反応が良かったコンテンツには、具体的な数字や実例、失敗談など、生々しい経験が含まれているはずです。こうした特徴を見つけ出し、今後の記事作りに活かすことで、検索エンジンにもAIにも、そして何より読者に評価されるコンテンツが生まれます。

コンテンツに基づいたキーワード戦略の立案

外部分析と社内の意見聴取の結果を基に、主要なコンテンツを3つに絞ります。各コンテンツに対して、以下のような取り組みを行いました。(今回の事例です)

ハマ企画では住まいと観光のメディアをやっているため、一部抽象的な事例も交えてお伝えします

  1. 一つ目のコンテンツ:地元行事に関するキーワード
    • 現在のコンテンツを分析
    • 読者が何を知りたいのかを考える
    • 読者が抱える問題を幅広く考える
    • 問題解決のための行動も考え、新しいコンテンツのアイデアを2つ考える
  2. 二つ目のコンテンツ:季節イベントなキーワード(例えば 夏なら夏休み)
    • ウェブ解析の結果、特殊な分野であることが分かった
    • 新しいコンテンツ記事を作るのではなく、既存のコンテンツ記事を日々更新することにした
  3. 三つ目のコンテンツ:イベントではありませんがトレンドキーワードとなるもの
    • 今の流行を調べた結果、今すぐには重要でないと分かった
    • 将来の記事投稿の予定を立てた

さらに、これら3つのキーワードに関連する既存の記事同士をリンクでつなぐ(内部リンク)計画を考えます。

また、外部の状況を再確認し、改善できる点を見つけます。

クロール済み・インデックス未登録を解決する3つのステップ

GoogleSearchConsoleで「クロール済み・インデックス未登録」が増えている場合、具体的にどう対処すればよいのでしょうか。ハマ企画が実践している改善ステップを紹介します。

ステップ1:対象ページの優先度を判断する

まずGoogleSearchConsoleの「ページのインデックス登録」から、クロール済み・インデックス未登録のページ一覧を確認します。すべてのページを改善する必要はありません。重要なのは、本来インデックスされるべきページがリストに含まれていないかを見極めることです。

収益につながる主要なコンテンツページ、アクセスが期待できるキーワードを含むページ、最近公開した注力記事などが対象に含まれていれば、早急な改善が必要です。一方、feedページやページネーションの2ページ目以降、意図的にnoindexを設定したページなどは対応不要です。

ステップ2:原因を特定して改善方針を決める

インデックス未登録の原因は主に3つあります。第一にコンテンツの品質不足です。情報量が少ない、独自性がない、ユーザーの検索意図とズレているといった問題が該当します。第二に重複コンテンツです。サイト内の他のページと似た内容になっている、あるいは他サイトのコピーと判断されている場合です。第三に技術的な問題です。クロールバジェットの不足や内部リンク構造の弱さなどが影響します。

URL検査機能を使って個別ページの状況を確認し、どの原因に該当するかを見極めます。品質不足ならリライト、重複なら統合または削除、技術的問題なら内部リンクの強化やサイトマップ送信といった対応を検討します。

ステップ3:改善後の継続的なモニタリング

対策を実施した後、すぐにインデックスされるとは限りません。Googleの再評価には数週間から数ヶ月かかることもあります。GoogleSearchConsoleで「インデックス登録をリクエスト」を送信することで優先的にクロールを促すことはできますが、最終的にはコンテンツの質が評価の決め手となります。

改善施策を実施した日付と内容を記録し、1ヶ月ごとにインデックス状況を確認してください。インデックスされたページは成果指標も追跡し、本当に収益改善につながっているかを検証します。一方、3ヶ月以上経ってもインデックスされないページは、さらなる品質改善か削除を検討するタイミングです。

効果的なコンテンツ作成のポイント

効果的なコンテンツを作る際は、以下の点を大切にしています

効果的なコンテンツ作成のポイント

読者の行動を予測する

単にコンテンツ記事で情報を提供するだけでなく、読者がコンテンツ記事を読んだ後にどんな行動を取るかを予想します。関連記事へ移動するのか、外部サイトを参照するのか、メールマガジンを登録するのか…など
予想することで、読みやすい・わかりやすいコンテンツの作成へと繋がります。

読者の目的に合わせた分類
考えたキーワードやコンテンツのアイデアを、Go、Do、Buy、Knowクエリ(検索する語句)でタイプに分けます
GoogleのSEO的な発想ですが、作成側も理解しやすいフレームワークです。

このGo・Go、Do、Buy、Knowについてはsearchqualityevaluatorguidelines.pdfに記載されています(補足でも説明しています

この分類を意識することで、読者の目的に沿ったコンテンツ記事作りをすすめることができます。

実際にハマ企画では、AIコンテンツでGoogle検索1位を獲得した実践方法を公開しています。取材から30分でコンテンツを公開し、すぐに検索上位を獲得できた理由は、まさにこの「経験に基づく一次情報」にありました。

分析ツールと記録の効率化

効率的な分析と情報共有のために、次の方法を活用します

データを見やすく表示するダッシュボード(LookerStudio)と、G4の探索画面を主に使用しています。
よくあるウェブ解析レポートは作りません。
即指標がわかることと、ウェブ解析レポートを作る稼働が無駄だと考えているからです。

余談ですが、AI議事録を導入し、参加者全員が話し合いに集中できる環境を整えます。これにより、より活発な意見交換と新しいアイデアが生まれやすくなります。

今後の課題と継続的な改善

今回のミーティングでは、扱えなかった項目を課題として残しました。

  • Google Search Consoleを使って低品質コンテンツをピックアップし、改善が必要なコンテンツを見つける
  • NPSツールを導入しているので、ここからから吸い上げた読者の声からのコンテンツづくりをする

データ分析を成果につなげる組織作り

ウェブ解析で得られたデータを本当の成果につなげるには、組織としての取り組みが欠かせません。ハマ企画が実践している「データを活かす文化」の作り方を紹介します。

まず定期的なレビュー会議の実施です。月に1回、チーム全員でデータを見る時間を設けます。このとき重要なのは、数字の報告会にしないことです。「なぜこの数字になったのか」「ユーザーは何を求めているのか」「次に何をすべきか」といった対話を通じて、全員がデータから学ぶ姿勢を育てます。

次に改善のPDCAサイクルを回すルール作りです。データ分析→改善施策立案→実行→効果測定という流れを、担当者任せにせず組織的に回します。特に効果測定の結果は必ず共有し、成功も失敗もチームの学びとして蓄積していきます。

そして社員一人ひとりのウェブリテラシー向上です。専門家だけがデータを見るのではなく、営業や企画など他部門のメンバーも含めて、基本的なウェブ解析の知識を共有します。お客様と日々接している現場の声とデータを掛け合わせることで、より深い洞察が生まれるからです。

こうした組織的な取り組みについて、詳しくはウェブ解析サービスのページもご覧ください。ハマ企画では単なる分析代行ではなく、社員とともにデータを活かせる組織を作る伴走型支援を提供しています。

AI時代に評価されるコンテンツの条件

2026年現在、コンテンツマーケティングの評価軸が大きく変わっています。Google検索だけでなく、ChatGPTやGeminiなどのAI検索でも自社が引用されることが、新たな集客経路として重要になってきました。

AI検索に選ばれるコンテンツには共通する特徴があります。まず一次情報が含まれていることです。自社で調査したデータ、実際に体験した事例、お客様から聞いた生の声など、他のサイトにはないオリジナルの情報が評価されます。次に情報の一貫性です。公式サイト、SNS、外部プラットフォームで発信している内容に矛盾がないことが信頼性の証となります。

そして構造化された情報です。だらだらと長い文章ではなく、見出しやリスト、Q&A形式で整理された情報はAIが理解しやすく、引用されやすくなります。さらに著者情報の明示です。誰がどんな経験や専門性を持ってこの情報を発信しているのか、プロフィールや実績を明記することで信頼性が高まります。

ハマ企画では、この考え方をコンテンツマーケティングの中核に据えています。AIを使ってコンテンツを量産するのではなく、社員が持つ経験や知見をAIの力を借りて効率的に発信する、このアプローチこそがAI時代の正しいコンテンツ戦略なのです。

まとめ

ウェブサイトの収益改善には、データ分析とお客様視点の両輪が欠かせません。GoogleSearchConsoleで「クロール済み・インデックス未登録」のページを見つけたら、それは改善のチャンスです。低品質コンテンツを見極め、リライトや削除を適切に判断することで、サイト全体の評価を高めることができます。

2026年のいま、コンテンツの評価基準は大きく変わっています。Google検索だけでなくAI検索でも選ばれる情報とは、あなたの会社だけが持つ経験や一次情報です。キーワードを詰め込むSEOではなく、お客様の悩みに真摯に向き合い、実体験に基づく解決策を提供するコンテンツこそが、長期的な収益向上につながります。

AI検索時代のコンテンツ戦略について、より詳しくはAI検索時代にホームページが生き残るために必要なコンテンツとは?の記事もあわせてご覧ください。

今回はハマ企画の社内ウェブ解析を事例としましたが、コンテンツマーケティングもメディア運営も、このミーティングの積み重ねが成果を生みます。現場に丸投げするのではなく、チーム全員でデータを見て、議論し、改善を進めることで、どこにもないオリジナルのコンテンツが生まれるのです。

月次や週次で定期的に分析し、戦略を見直し、そしてお客様のニーズに素早く対応すること。この継続的な改善こそが、AI時代を生き抜く企業の武器となります。

ハマ企画では、このようなウェブサイトの分析や広告の運用など、ウェブマーケティング全般のサポートをしています。記事づくりで悩んでいることがあれば、気軽にご相談ください。

みなさんが良い記事を書いて、たくさんの人に読んでもらえるようになることを心から願っています。これからも、役立つ情報をお届けしていきますので、ハマ企画の記事を楽しみにしていてくださいね。


補足:Go・Do・Buy・Knowについて

Googleが公開しているsearchqualityevaluatorguidelines.pdfからGo・Do・Buy・Knowについて要約いたします。

ユーザーのクエリを Go、Do、Buy、Know の 4 つの主要な意図に分類することに重点が置かれています。以下に、各意図の定義と、対応するクエリと結果の例を示します。

Go クエリの目的
特定のオンラインの場所、通常は特定の Web サイトまたは Web ページに到達すること。

Do クエリの目的
目標を達成したり、アクティビティに参加したりすること。目的またはアクティビティは、ダウンロード、購入、取得、娯楽、Web サイトまたはアプリとの対話などです。 Do クエリには、すぐに達成する必要がある特定のニーズがある場合もあれば、よりオープンエンドで、ブラウジングやその後の検索を伴って最終的に目標を達成する場合もあります。

Buy クエリの目的
ソースに Buy クエリに関する具体的な情報は含まれていませんが、これは、トランザクションの意図、つまりオンラインで製品またはサービスを購入することを目的とした Do クエリのサブセットと考えることができます。

Know クエリの目的
情報を探すこと。

searchqualityevaluatorguidelines.pdf に基づきNotebookLMで生成しました。
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