GA4でベンチマークを計測する方法

GA4でベンチマークを計測する方法

UAでは便利だったベンチマーク計測
GA4でも2024年9月ごろから計測できるようになりました。

Googleで検索をすると、案内をするサイトはあるものの、重要な情報が抜けていました。


GA4のベンチマークが表示される場所[ホーム]です。
具体的には概要カードと呼ばれるレポートです。

概要カード

このままではベンチマークは計測できません

ベンチマーク計測


ここで見逃すのが[詳細]です
人はマニュアルを読まない…という法則があります。
ここを読むと次のようになっています。

前提条件

Google アナリティクスでベンチマーク データを利用するには、プロパティの [管理] > [アカウント設定] で [モデリングのためのデータ提供とビジネス分析情報] の設定を有効にする必要があります。

[GA4] ベンチマーク

ここまでは、他の方のサイトでもでてくるのですが、引き続きヘルプをみると

ベンチマークの指標にアクセスする

つまり、指標を選ばないとベンチマークはでません。

[ベンチマークの指標]

ベンチマークの指標

集客

  • 新規ユーザー率

エンゲージメント

  • セッションあたりの平均エンゲージメント時間
  • ユーザーあたりの平均エンゲージメント時間
  • 平均セッション継続時間
  • エンゲージメント率
  • エンゲージメント セッション数(1 ユーザーあたり)
  • ユーザーあたりのイベント数
  • セッションあたりのイベント数
  • セッション キーイベント率
  • ユーザーあたりのセッション数
  • ユーザー キーイベント率
  • セッションあたりのページビュー数
  • ユーザーあたりのビュー

維持率

  • 直帰率
  • 1 日のアクティブ ユーザー数 / 1 か月のアクティブ ユーザー数(DAU / MAU)
  • 1 日のアクティブ ユーザー数 / 1 週間のアクティブ ユーザー数(DAU / WAU)
  • 1 週間のアクティブ ユーザー数 / 1 か月のアクティブ ユーザー数(WAU / MAU)

収益化

  • カートに追加した回数(ユーザーあたり)
  • ユーザーあたりの平均収益額(ARPU)
  • 有料ユーザーごとの平均収益(ARPPU)
  • ユーザーあたりの平均購入収益額
  • 決済回数(ユーザーあたり)
  • 初回購入者率
  • 新規ユーザーあたりの初回購入者数
  • 月間課金アクティブ ユーザー数 / 1 日のアクティブ ユーザー数(課金 MAU / DAU)
  • 1 週間の有料アクティブ ユーザー数 / 1 日のアクティブ ユーザー数(PWAU / DAU)
  • 総広告収入(ユーザーあたり)
  • 購入者あたりのトランザクション数
  • ユーザーあたりのトランザクション

ベンチマークが表示されます

ベンチマーク データをオンにすると、概要カードに次の情報が表示されます。

  • プロパティのトレンドライン(実線)
  • 同業他社グループの中央値(点線)
  • 同業他社グループの範囲(網掛け部分)

Google アナリティクスでは、25 パーセンタイルから 75 パーセンタイルまでをベンチマークの範囲としており、相対的なパフォーマンスに基づいてより適切な意思決定を行うことができます。

トレンドラインにカーソルを合わせると、詳細が表示されます。

[GA4] ベンチマーク


この指標に対して、どんな戦略でウェブサイトを改善するのかとなります。

  • 同業他社グループ: 旅行
  • シナリオ: [エンゲージメント率が] が、同業他社グループの 66.1%パーセンタイルよりも大幅に長い。
  • インサイト: 自社のコンテンツは大半の同業他社よりもユーザーのエンゲージメント率が高いことを示します。
  • 推奨されるアクション: 行動を促すコンテンツを戦略的に増やしたしたり、ユーザ毎におすすめのコンテンツを表示したりするなど、コンバージョンを増やす戦略を導入することで、エンゲージメントの高い収益につなげることができます。
    (文章はヘルプ画面のマネです)

UAとはちょっと異なるエンゲージメントですが、このレポートから施策へつなげるのかは解析をする方のセンスとなります。

最後に

今回このコンテンツを緊急にアップしました
コンテンツを書いた理由は、ベンチマークという機能について、具体的に計測する方法のコンテンツが見つからなかったからです。
もしかしたらあったのかもしれませんが、私は見つけられなかったので、困る人もいるだろうし、社内でも説明する必要があったので書き上げました。

皆さんのお役に立てれば幸いです。