メールマーケティングはユーザーとの関係をつくるもの

メールマーケティングはユーザーとの関係をつくるもの

「初めて学ぶウェブ解析」第24回です。
前回の第23回「インターネット広告の効果測定をして成果が上がる改善をしよう」では、インターネット広告の指標と改善について解説しました。
インターネット広告のマーケティング手法は、「プル型」です。
プル型の特徴は、配信された情報に対してユーザーが自ら取得します。
認知度向上には効果的です。
しかし顧客化には、時間がかかります。
一方でメールマーケティングのマーケティング手法は、「プッシュ型」です。
プッシュ型の特徴は、ユーザー向けに積極的な情報配信をし、ユーザーが受け取ります。
見込み客へ情報配信するため、プル型より顧客化には時間がかかりません。
メールマーケティングで大切なことは、ユーザーとの関係性を構築しながら、「攻めのマーケティング」を行うことです。
「事業成果」を上げるためにも、メールマーケティングで既存の顧客にウェブサイトへ再訪問を促すことは重要になってきます。
今回は、ユーザーとの関係をつくる「メールマーケティング」のマーケティング手法を解説します!

メールマーケティングとは

メールマーケティングとは、メールを利用してマーケティング活動を行うこと。
ユーザーとの関係性を構築することで、販売に結び付けていきます。
メールマーケティングはプッシュ型で、その手法には4種類あります。

  • 一斉配信型
  • ターゲティング配信型
  • ステップ配信型
  • シナリオ配信型

メールマーケティングの配信方法は、主に下の2つです。

  1. メールスタンド
    顧客接点のないユーザーに向けて配信
  2. 自社配信
    既存顧客または潜在顧客にあたるユーザーに向けて配信

メールマーケティングを少しでも間違えてしまうと、売り込みになってしまいます。
ユーザーとの関係の質が低下する原因となるため、注意が必要です。

メールマーケティングの指標

メールマーケティングでは、下のような配信数を軸とした指標の測定を行います。

  1. リスト数
  2. 不達率(バウンス率)
  3. 配信数
  4. スパム率
  5. 到達数
  6. 開封率
  7. クリック率
  8. コンバージョン率
  9. 解約率
  10. レピュテーションスコア

メールの開封率とは、HTMLメールのみに計測可能な指標です。
基本的に開封率の計測は、メールマーケティングのツールで自動計測されています。

メールマーケティングの改善について

メールマーケティングの改善方法として、下の5つが挙げられます。

  1. 配信数を増やす
    配信数を増やすには、配信リストをたくさん作成する必要があります。
    ・メール配信スタンドでは、メールスタンドが用意した集客サービス(広告)を利用して配信数を増やす
    ・自社配信では、自社で広告やコンテンツマーケティングを行い、配信数を増やす 
  2. 到達数を増やす
    到達数を増やすには、ユーザーやサーバーにスパム化されないようにする必要があります。
    ・メーラーとメール受信側のシステムでスパム(迷惑メール)判定されないユーザーに配信
    ・スパムされないよう頻度に気を付けて配信 
  3. 開封率を上げる
    開封率を上げるには、ユーザーに開封してもらう必要があります。
    ・タイトルや本文がわかりやすい配信
    ・開封されやすい時間帯に配信
  4. クリック率を上げる
    クリック率を上げるには、ユーザーにクリックしてもらう必要があります。
    ・適切なCTA(=Call To Action)で配信
    ・クリックしたくなるような内容で配信CTA(=Call To Action)とは、ユーザーに注意喚起させるためのテキストや画像のこと。
    ランディングページによくある「資料請求はこちら」のように、表記されたバナー画像がCTAです。
  5. コンバージョン率を上げる
    コンバージョン率を上げるには、ユーザーに商品の興味を持ってもらう必要があります。
    ・メールのタイトルや本文がリンク先の内容と関連している(同一もしくは親しい)配信

メールマーケティングで成果を出すために

メールマーケティングで大切なことは、「攻めのマーケティング」を行うことです。
既存の顧客はメールでウェブサイトへ再訪問してもらえるように促し、新規ユーザーはメールで認知してもらうことです。
メールマーケティングの適切な改善方法でユーザーとの関係性を構築すれば、自然と「事業成果」も上がります。