インターネット広告の種類

インターネット広告の種類

「初めて学ぶウェブ解析」第22回です。
前回の第21回では「ウェブ解析におけるインプレッションとは」を解説しました。
広告を運営する上で大切なことは、「事業成果」を上げることです。
広告は出稿料を支払ってプロモーションするため、ユーザーに認知してもらう必要があるのです。
インターネット広告は、大きく分けて2つのユーザー行動に分類できます。

  1. 検索連動型広告の特徴
    ユーザーが「能動的に」広告へ興味を持ち、検索すること
  2. バナー広告の特徴
    ユーザーの興味に関連した広告を「受動的に」表示すること

今回は、プロモーション方法によって使い分けが重要となる「インターネット広告」の種類と仕組みを解説します!

検索連動型広告

検索連動型広告とは、特定のキーワードで検索したユーザーに関連ワードを表示する広告。
特定のキーワードで検索したユーザーをマッチタイプ(広告表示の条件)の設定から、インプレッション(広告の表示回数)でコントロールできるのです。
マッチタイプには、完全一致やフレーズ一致、部分一致などがあります。
検索連動型広告のユーザー行動は、「すぐ欲しい/顕在/潜在」の3つに分けられます。
同じ広告である新聞やテレビCMなどとは違い、ユーザーの絞り込みを効率良く行えるのがインターネット広告の強みです。

ディスプレイ広告(バナー広告)

バナー広告とは、ウェブサイトやアプリ上で表示される画像、動画、テキスト形式の広告。
バナー広告の運営目的は、ユーザーに対する認知・トラフィック(アクセス数)・コンバージョンの3つになります。
そのため閲覧してもらいたいユーザーの配信属性を、大枠で指定できます。
バナー広告は、ディスプレイネットワーク(アドネットワーク)に登録することで配信属性の指定が可能です。
ディスプレイネットワークとは、画面上に表示される広告。
GoogleのディスプレイネットワークがGDN、Yahoo!のディスプレイネットワークがYDNです。

ソーシャルメディア広告

ソーシャルメディア広告とは、ソーシャルメディアのプラットフォームに配信される広告。
プラットフォームとは、商品やサービスの情報を集約し、提供する場所のこと。
ソーシャルメディア広告は、バナー広告と同じ画像や動画などで広告が表示されます。
またソーシャルメディア広告の運営目的もバナー広告と同様に、ユーザーに対する認知・トラフィック(アクセス数)・コンバージョンの3つです。

Instagram/Facebook

InstagramとFacebookは、同じ広告管理画面にあります。
GDNやYDNとは異なり、3つのオーディエンス(ユーザー)で配信先が絞り込めます。

  • コアオーディエンス
    登録時に設定した年齢や性別などユーザーのパーソナルデータ
  • カスタムオーディエンス
    過去の取引先
  • 類似オーディエンス
    過去に取引のあったユーザーに近い属性

Twitter

一方でTwitterの特徴は、タイムラインの流れる速さや一度で大量の情報が目に留まることです。
Twitter広告の機能に、オートプロモート広告というものがあります。
オートプロモート広告とは、月額9,900円で広告を興味のありそうなユーザーにランダムで自動配信し、新規フォロワーを獲得する広告。

動画広告

動画広告とは、YouTubeなどの動画サイトで配信される大画面の広告。

YouTube広告

YouTubeでは、下のような6つの広告手法があります。

  1. ディスプレイ広告
  2. オーバーレイ広告
  3. スキップ可能な動画広告
  4. スキップ不可能な動画広告
  5. バンパー広告
  6. スポンサーカード

YouTubeの広告を測定する方法として、下の4つの「YouTubeの動画広告に関する指標」というものがあります。

  1. 視聴回数
  2. 視聴率
  3. 平均広告視聴単価
  4. 上限広告視聴単価

目的にあった広告運営をするために

広告を運営する上で大切なことは、「事業成果」を上げることです。
インターネット広告の運営目的は、出稿料を支払ってプロモーションし、ユーザーに認知してもらうことにあります。
4つのインターネット広告手法を上手に使い分けることで、目的にあった広告運営ができます。