毎日投稿している「初めて学ぶウェブ解析」第14回です。
前回の第13回では、ソーシャルメディアの活用について取り上げました。
今回は、ウェブ解析をするにあたって行う「オーガニックサーチ解析」について詳しく解説します!
なぜ、オーガニックサーチ解析が必要なのでしょうか?
オーガニックサーチとは、ユーザーが検索キーワード入力で表示される広告は含まれない検索結果のこと。自然検索とも言います。
このオーガニックサーチ解析を用いることで、ユーザーのニーズを把握します。
ニーズに応えることで自社の商品などを改善し、「事業成果」を上げることにつながるのです。
目次
検索エンジンとは、「何か」調べたい時に使うサイト。
検索エンジン1つあれば、何でも解決できる便利な百科事典のようなもの。
ここでの「何か」とは、検索内容のことです。
この検索には、下の3種類の目的があります。
インフォメーションクエリとは、検索内容の中で一番多いもの。
この検索シチュエーションは、課題を解決したいときや疑問・悩みの解決に情報がほしいときなどです。
トランザクショナルクエリとは、取引をするためのもの。
この検索シチュエーションは、資料請求をするときや商品を購入したいとき、動画をダウンロードしたいときなどです。
トランザクショナルクエリは、直接コンバージョンにつながるため、重要になります。
ナビゲーショナルクエリとは、特定のウェブサイトにアクセスしたいという明確な目的を持っているもの。
この検索シチュエーションは「行きたい場所が決まっていても、行き方がわからない」などです。
※クエリとは、キーワードのこと。
参照:SEOに必須、検索意図で分類する3つのクエリのタイプの違いとその内容 | 海外SEO情報ブログ
Googleとは、全世界の92%以上、日本国内では75%のシェアを占める検索エンジンです。
Yahoo!とは、全世界では2%弱、日本国内では20%を占める検索エンジンです。
なおYahoo!は、Googleの検索エンジンを利用しています。
オーガニックサーチ解析をするには、全世界でシェアが最も高いGoogleについて知る必要があります。
そこで、Googleが掲げる10の事実を紹介します。
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
3.遅いより速いほうがいい
4.ウェブ上の民主主義は機能する
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる
7.世の中にはまだまだ情報があふれている
8.情報のニーズはすべての国境を越える
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる
10.「すばらしい」では足りない
参照:Googleについて | Google
Googleが掲げた10の事実での考え方は、サイトにはとても合理的で社員の働きやすい環境に配慮されています。Googleが世界的な大企業になったのは、このような考え方で社員のモチベーションを上げていることが理由の1つだと思いました。
Googleが掲げる10の事実に基づいた検索エンジン最適化のルールです。
クロールとは、サイト上の情報を収集し、調査するプログラムのこと。
サイトの階層とは、サイトを見やすくするために項目(階層)ごとに分けたもの。
下の図がサイト階層をわかりやすく表したものです。
モバイルフレンドリーとは、PC以外のスマホなどで表示した時にサイトが見やすいこと。
参照:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド | Google Search Console ヘルプ
Googleはユーザーに最適な検索エンジンを提供するためにルールを設け、日々精度を上げています。ユーザー視点にあるGoogleだからこそ、世界でもトップシェアの検索エンジンである理由の1つだと思いました。
Googleが提供するSEOツールのこと。
Google Search Consoleで可能な解析には、下の4つです。
検索のパフォーマンスで使われる指標は、下の4つです。
これらは、検索エンジンで正しくインデックスするためにクローラー制御やサイト改善のアドバイス、検索キーワードとインプレッション、クリック数、順位を表示します。
Google検索でのパフォーマンスと検索に関わる情報を知れます。
アクセス解析でオーガニックサーチをすることで、ユーザーがどんな情報を必要としているのかというニーズと、そのニーズを自社がウェブサイトで提供できているのかがわかるのです。
また自社が提供した情報に対して、ユーザがウェブサイトにどの程度アクセスしているかもわかり、インフォメーショナルクエリのアクセスが多いと、課題解決から自社を知ってもらえます。
他にも、潜在層(ニーズはあっても商品を知らないユーザー)獲得にもつながるのです。
ユーザーの心を掴むためにも、アクセス解析でオーガニックサーチは大切になってくるのです。