ウェブ解析は世の中を良くするためにある

目次

事業成果を導くウェブ解析って?

ウェブ解析の仕事

ウェブ解析とは、「事業成果を挙げること」が目的です。
そのためにはデータ解析のみならず、周囲への働きかけも重要になってきます。
今回は、そんなウェブ解析士の仕事について詳しくまとめます。

ウェブ解析の効果的な進め方

ビジネスでウェブを活用する際に、経営者・ウェブ担当者・ウェブ業界の三者はそれぞれに課題を抱えています。これらの課題に対して、ウェブ解析士はどのように向き合えばいいのか方針を理解しておく必要があります。
ウェブ解析をプロジェクトとして進めるにおいて大切なことは、外部環境やユーザーの変化に敏感になることです。
敏感になることで継続的に改善する組織体制になり、事業成果を繋げるようになります。そこで効果的な進め方を2つ紹介します。

ウォーターフォール型(手順通りに進めば問題ないプロジェクトに効果的)

上から下へ工程を決め、手順通りに進めていく方法
例:(分析→改善案→承認→コンテンツ作成→テスト→本番反映→結果→振り返り)

アジャイル型(市場評価が出やすいため、企業のやり方が定着していれば効果的)

ウェブサイトで施策実施の優先順位が短期間で激しく変化するため、方針、ルール、環境の3つでユーザーの変化をいち早く捉える必要がある
例:(分析→実行→振り返り)

クライアントの業界のことを理解する手法”RSS”

RSSは、ハマ企画が実践している手法の1つです。
クライアントの業界のことを理解するための手法として、トレンド収集があります。
そこで活用しているものがRSSリーダー。

Q.”RSS”とは?
A.Rich Site Summary(リッチ・サイト・サマリー)の略
更新情報や新着情報を公開するのに使用されるフォーマット
ここの情報を取得するにはRSSリーダーが必要になってくる
Q.RSSリーダーとは?
A.主に複数あるWebサイトやブログなどの更新情報を一括管理できるツール

ウェブ解析はモラルある行動を!

知っておくべき!行動規範と法律

ウェブ解析を業として行う場合、モラルある行動が大切です。
そこでモラルある行動をするためウェブ解析として知っておくべき法律についていくつかご紹介します。

不正アクセス禁止法…他人のパソコンを無断で操作・侵入を防ぐ

  • クライアントの管理画面を操作する際には必ず許可を得て行う必要がある

個人情報保護に関する法律…プライバシーなどの重要な人権侵害を防ぐ

  • 個人情報の取り扱いは有用性に十分配慮する必要がある
  • 常に改訂されるため、正しい知識を知っておく必要がある

不正競争防止法…企業同士の競争の公平化を確保する

  • ウェブマーケティングでも他社の顧客情報を不正に入手することや、ユーザーが混同するような類似名でウェブサイトを立ち上げることは違法
    転職先の企業で企業秘密情報を漏えいさせ、元役員が逮捕されたケースも。

薬機法(旧:薬事法)…薬の安全性と身体への有能性を確保する

あはき法…あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師などに関する法律の略称

  • 治療を目標とした医師以外が施術を行うためには免許が必要である

知的財産権など…発明や創作などを発明者の財産として一定期間保護する権利

  • ネット上のコンテンツも知的財産権により保護されているものが多い
  • 著作権、産業財産権(特許権、実用新案権、意匠権、商標権)

景品表示法…商品を実際よりも良く見せる不当表示から消費者を保護する

特定電子メール法(迷惑メール防止法)…オプトイン方式が義務付けらている

  • オプトイン方式とは?

あらかじめ、同意のある者のみに対して広告宣伝メールの送信が認められ、受信拒否をした者への再送信は禁止されている

特定商取引法…消費者保護を目的とした法律で以下のものを規制する

  • 訪問販売、通信販売、電話勧誘販売、マルチ商法、訪問購入など
  • 返品特約の取り扱いやウェブサイトに明示すべき情報の表示義務などがある

 

プロであるウェブ解析士のモラルとは?

Q.ここでのモラルとは?
A.ユーザーを騙し、虚偽の説明をすること
ウェブ解析を事業に応用するにあたって一番重要なことは、ユーザーのプライバシーを尊重することです。万が一、法律やプラバシーポリシーに違反していなくても、ウェブサイト上でユーザーが望まない行為は行わないことなどの配慮をする必要があります。
しかしモラルに欠ける行為として、ステルスマーケティングなどのケースがあります。
Q.ステルスマーケティングとは?
A.企業によって捏造された口コミ情報を利用者の声と装って口コミマーケティングに用いる
Q.なぜそんなことをするの?
A.口コミを通してユーザーの共感を得ることで広範囲のプロモーションが可能になるから

ウェブ解析の考え方を世の中に取り込もう

目指すべきユーザーと企業の関係

ウェブ解析の一番の目的は事業成果に貢献することです。しかし必ずしも、成果につながることなら何をしても構わないわけではありません。企業とユーザーがトラブルに巻き込まれず、良好な関係を築けるよう努めていく必要があります。

トラブルに巻き込まれないために守るべきこと3つのこと

  1. ユーザーの意思を尊重すること
  2. ユーザーの満足度向上を通じて事業の発展を意識すること
  3. ウェブを通じた社会の発展に資すること

ウェブを通じて社会発展に貢献しているのか意識して行動しよう!

ウェブはユーザーに利便性、企業にマーケティングをもたらしました。しかし一方で、新たなトラブルや犯罪などが起きています。
ユーザーの幸せと企業の発展にはインターネットの信頼性が不可欠です。そのためには、1人ひとりがモラルや良心を保っていく必要があります。インターネットへの信頼性が失われればウェブ解析士はもちろん、ウェブ業界全体の正確性などが満足のいかない結果ばかりになってしまいます。
いま一度、私たち1人ひとりの行っていることがウェブを通じて社会の発展に貢献しているのか考え、今後も意識して行動していきましょう!
このコンテンツはハマ企画の新入社員が毎日会社で学んでいるウェブ解析。
ウェブ解析士協会の公式テキストに基づいて学んだこをとアウトプットしているコンテンツです。