Web解析ではKPIよりKSF

Web解析ではKPIよりKSF

「このプロジェクトのKPIは◯◯!」
いつの頃かKPIという言葉を聞くようになりました。
KPIという言葉、営業目標やノルマのように本来の姿とは異なる数字を出している会社さんもあります。

Web解析やアクセス解析でよく聞くKPI


ではKPIとは何なのか???
KPI

KPIとはkey performance indicator の略で、企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標のことをいう。
KPIとは – コトバンク

このまま使うより言い換えます。
私がウェブ解析士認定講座で2013年から使っている事例はダイエット
目標体重をKGIとしてKSFを定めてKPIをつくります。
言い換えると
ダイエットの目標達成度を評価するための評価するための数
目標体重をKGIで 例)69kg
KSFは体重を減らすための要素 例)運動
KPIは…

  • 平日1日の歩行数を前日対比110%にする
  • 1週間のランニング距離を100%で維持する
  • ウェイトリフティングを3ヶ月間で対比150%とする

こんな感じです。
KPI系のバイブルと言われている書籍リーンアナリティクスに掲載されている言葉

  • 優れた指標は理解ができる

  • 優れた指標はわかりやすい

  • 優れた指標は比率や割合である

P7:2章スコアのつけ方 2.1優れた指標とは何か?より

KPIを定数で書くか比較で書くか…
私は成長させるために割合で書くことが多いです。

KPIにこだわると軽く薄いものになるから

上でほとんどを語ってしまいましたが、
KPIだけではKPIは設計することはできません。
KGIがありKSFがあってのKPIです。
KPIだけにこだわると軽くて薄いものになります。
「わが部署の売上を5,000万円に!」
なぜ5,000万円?
なぜ売上?
これはKPIではなく部署の目標です。
その先には事業全体が見えてきません。

KSFは頭を捻って作り出す

初級ウェブ解析士、合格できるか不安を感じる
だから、KSFが必要なのです。
KSFは頭を捻って創り出すものです。
KGIは単純明快でかまいません、しかしKSFは、KGIを達するために必要な要素を探す必要があります。
要素というものは事業性だけではなく、介在するユーザのことも考える必要があります。
そのためにも現状を分析し、今の事業規模にあったものをKSFとして作り出します。
KSFをつくるセンス。
それは貴方のWeb解析をすすめる力量が試されると考えてください。

 

KPIやKSFの概念を身につければGoogleアナリティクスのレポートも素早くできる

集客サマリー
余談ですが、これらKPIやKSFの概念を身につければGoogleアナリティクスのレポートも素早くつくることが可能です。
Googleアナリティクスの中だけで考えて
コンバージョンをKGIと考えて
コンバージョンを増加させるためには、どんな行動が必要なのか、どんな施策が必要なのか
この行動や施策をGoogleアナリティクスのレポートメニュー(またはカスタムレポート)で考えます。
そうしればKPIはそこにある指標となるわけです。
正しい設計がされていればKPIだけを突き詰めればKGI達成は可能となります。

Web解析ではKPIよりKSF

現在、新任アナリストやウェブ解析士さんはKPIを目標数値としがちです。
KPI視点で考えると中身のない数値となります。
どんな行動が成果につながるのか…
その視点はKSFです。
だからKPIよりKSFなのです。