「地方移住」という言葉が珍しいものではなくなり、私の周りでも田舎へ引っ越す人々が出てきました。
同じように…都会暮らしに疲れて、地方で暮らすことを考える人もいるのではないでしょうか。
もしくは、たまの旅行に出かけた先で、豊かな自然と素晴らしい景色に感動し…
田舎暮らしに想いを馳せる人も多いかもしれません。
ところが…
現実はそう甘くもないようです。
生活していくためには、仕事を見つけなければなりません。
目次
例えば…
若い人が「地方創生」に乗り出して、地方の山村に革命とも呼べるような変化をもたらすとか…
インターネットさえあれば仕事ができるWebデザイナーさんが、地方へ移住して東京と変わらない水準のデザインの仕事をしていたり…
若いご夫婦が田舎暮らしを始めて、オシャレなパン屋さんを開店させたり…
そういった話は意外とよく見聞きするようになりました。
具体的に挙げていくと…
などが思いつきますよね。
ハローワークの求人などは、今はインターネット上で全国の求人情報を検索できますので、一度調べてみることをオススメします。仕事だけでなく、お給料の相場なども見えてきますから。
今回はその中には無い「事業承継」に注目したいと思います。
なかなか思いつかなかったり、見過ごしてしまいそうですが…
地方で仕事をするために、じつは事業承継という選択肢があるのです。
地方へ移住する際、まずは自分で仕事を持てている…ことが理想のように思えます。
フリーランスのWebデザイナーや、通販ショップの経営者の場合、インターネットとパソコンさえあれば業務に支障はなさそうなので…地方に住んで仕事をするというハードルは低いかもしれません。
カフェやパン屋さんであれば、手に職!という感じなので、現地で開業したい不動産を見つける、という行動になりますよね。
それでは、それ以外の働き方として…どうして「事業承継」が出てくるのでしょうか?
地方で仕事をするには、もちろんハローワークで就職活動をして、会社に雇用される道もあります。
しかし、せっかく都心から地方へ移住するのだから、起業してみたい!独立したい!新しいことに挑戦してみたい!
という人もいるのでは?
この事業承継。
どうやら、単純に「家業を継ぐ」というだけの話ではないようです。
地方では人手不足…とりわけ若い人の不足により、事業が継承できずに会社を廃業せざるをえない経営者さんが多いそうです。
そのため、跡継ぎとなる経営者がいない会社では、後継者問題に悩んでいる会社を継がせてもらえる可能性もあるのだとか。
地方での人口減少が、若者の減少となり、それが跡取り不足…
つまり「後継者不足」の悩みへとつながっていくんですね。
こういった理由で、「将来的には地方へ移住して仕事をしていきたい」と希望する人にとっては…
後継者を探している会社を承継するという選択肢を持てる可能性が出てくるのです。
中小企業庁のページにも、後継者不足に関連する情報がありました。
↓
■参考:第2節 中小企業経営者の抱える事業承継問題
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h18/H18_hakusyo/h18/html/i3220000.html
家業を継ぐ、二代目になる、という形で田舎に帰り、地方で仕事をする人もいることでしょう。
それは決して簡単な話ではなく、また、都心で仕事をするよりも困難な道かもしれません。
しかしもしかしたら…
実家の家業のつながりで、地方に人間関係の基盤がすでに構築されている。
ということだけでも、随分と違うのではないでしょうか。
ご実家が先祖代々に渡って続いている会社やお店であれば、それだけ人の繋がりも多いことでしょう。
都会から田舎に引っ越して、新しい仕事、新しいつながりを構築しなければならない状況に比べると…
継げる家業があるならば、地方で仕事するには家業を承継することがいいかもしれません。
田舎暮らしに憧れるけれど…
実際に地方へ移住して仕事があるのだろうか。
自分の場合はカフェやパン屋を開きたいわけでも、今フリーランスで仕事を受注できているわけでもない…
それでも、起業してみたい!独立したい!新しいことに挑戦してみたい!という人は、事業承継の道も検討してみましょう。
「地方名 + 事業承継」などのキーワードで探すと、その地方ごとの情報や取り組みのページが探せます。
例えば、下のような情報がありました。
■事業承継ポータル
https://www.gpc-gifu.or.jp/monodukuri/shoukei/index.asp
■山形県企業振興公社>事業承継への相談に対応>山形県事業引継ぎ支援センター
http://www.ynet.or.jp/keiei/keiei_hikitsugi.html
他には、中小企業庁のページも参考になると思います。
■中小企業庁:財務サポート「事業承継」
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/
■2. 第三者承継
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/html/b3_3_2_2.html
まずは情報を集めるところから。
地方で仕事をする手段を模索してみてください。