売上計画は利益計画!しかし忘れてはいけない費用の計画!

会社の運営なり、店舗営業なり、事業を継続していくためには計画が必要です。
当然ながら、起業して事業をスタートさせる時も同じ。
イメージしやすいものは、「売上の計画」ですね。

利益を考えるためには費用が必要になる

売上計画は大切です。
最初は小さくても…事業を続けていくにしたがって、売上が伸びていくグラフを描きたいものです。
しかし、そこで一つ忘れずに考えなけらばいけないものが、「利益」の存在です。
売上がぐんぐん伸びていったとしても、それと比例して利益も増えていかなくては困ります。
なんとなく…売上が増えると、当然のように利益も増えるように想像してしまいがちですが…
そこはきちんとシミュレーションをして把握しましょう。
また、利益は空気ではありません。
利益を考えるためには「費用」の存在が不可欠です。
費用があってはじめて利益が浮き彫りになってくるのです。

売上計画をより確実なものするために利益より費用から

売上も利益も計画の中では不確か

売上計画を立てる時に、ついつい「利益」を先に思い描いて…
例えば、「年間売上が1000万円になったとして…利益が30%だとすると…あれ?300万円?これじゃだめだ。会社員より低い」なんて皮算用をしてしまう人もいるかもしれません。
しかし考えてみください。
利益を先行して考えるのは、ちょっと危険な気がしませんか?
もちろん、より多くの利益がでると嬉しいですが…その数字はまだ妄想にすぎません。不確かです。
では、確実に計算していける数字はなにか?
それが「費用」です。
売上よりも、利益よりも、具体的で身近な数字、それが費用なんですね。

売上目標の根拠となる費用を把握すべし

売上10億円を目指します!
という金額を掲げることもありだと思います。
とくに、会社一丸となって目標を達成するためには、わかりやすい目標が効果的なことも多々あるでしょう。
しかし、せめて社長や経営者には、しっかりと費用の計画を立てておいていただきたいものです。
費用から逆算した結果…→ 利益がこれくらいあればいいから…→ 結果として「売上10億をみんなで目指そうぜ!」
という図式で語ってほしいのです。
費用の計画を立てると足場が強固になる

費用の計画を立てると足場が強固になる

売上計画を利益ではなく、費用から考えるとどんないいことがあるのでしょうか。
言うまでもないことかもしれませんが…費用には「固定費用」と「変動費用」の2つがあります。

固定費用と変動費用から計画を立てる

固定費用は、売上が高かろうが低かろうが、変わらずに支払いが発生する数字です。
家賃とか人件費、光熱費などですね。
備品のリース料などもこれに含まれます。
会社を運営しつづける限り、店舗営業を続ける限り、ずっとつきまとう数字ですね。
変動費用は、例えば商品の製造に応じて必要となる材料費などです。
商品の注文が増えて、製造する数が増えれば増えるほど、変動費用も増えていきます。
正比例の関係ですね。
固定費用と変動費用

費用の計画は立てられる

まずはこの2つに分けることで、将来的に必要となる費用の目算が立てられます。
そう、固定費用は基本的にずっとかかるものですよね。
それでは、変動費用はどうでしょうか。
1年を通じて、時期や季節によって決まった動きはないですか?
あなたの会社やお店が、商品やサービスを提供するたびに、どれくらいの変動費用が必要なのでしょう?
まさに、こうした思考そのものが、すでに費用から計画を立てるメリットになっていると思います。
建設的に物事を積み上げて、会社の事業の将来を予測する、はじめの一歩になっているのです。
当然ながら、費用がしっかり把握で把握できていれば…、そこから逆算して、どれほどの利益が自分たちには必要なのか?
するとつまり、どれくらいの売上を獲得する必要があるのか?
自分の頭で考えらえるようになります。
難しいことはありません。自然と、そういう思考になってきます。
費用の計画を立てると足場が強固になると表現したのは、ここに由来しています。

売上計画を立てるときには、利益よりも費用から考えましょう

売上計画は大切です。
利益も大切です。
しかしそれは、費用があってはじめて浮き彫りになってくるのです。
売上計画をより確実なものするために利益より費用から
あなたもまずは、費用の把握から始めてみてください。