「ウェブ広告」や「ネット広告」よく聞きますね。なんとなくボンヤリわかるような、でもハッキリはよくわからない、定義ってあるの?そういう方向けの記事です。TVや新聞広告との違いから、「ウェブ広告」の特徴を見ていきます。
「ウェブ広告」を始める前に、それがいったい何なのか腑に落ちて理解できるようになりましょう!
目次
結論から言うと、「ウェブ広告」または「ネット広告」とはインターネット上で配信される広告全般の総称です。
「インターネット上」なので、PCやスマホで何か検索するときの画面、検索した後のウェブサイト、SNS、Youtubeを見ていて表示される様々な広告や「バナー」と呼ばれるものですね。あれら全て「ウェブ広告」となります。
一方、ウェブ広告が現れるまで主流だった新聞や雑誌、テレビやラジオの広告は、不特定多数に宣伝できる特徴から「マス広告」と呼ばれ、もともとそれらはインターネットを介していません。しかしインターネットの普及により、インターネット上にバナーなどの広告を載せるという形ができてきました。
後程詳しく触れますが、「インターネット上」であるがゆえに、それまでのマス広告にはない、「ウェブ広告」ならではの特徴があるのです。
また世界中で人々がインターネットに触れる時間は増えていますので、それだけ多くの人に見てもらえる可能性があるという事になり、非常に注目されています。
それではマス広告との違いを、もう少し具体的に見ていきましょう!
ウェブ広告は、テレビや新聞広告と比べて、以下の点が大きく異なります。
ユーザー(*)ごとのWEB検索・閲覧、購入履歴に応じて広告を表示させることが可能です。皆さんも「ネットで靴を検索したら、靴の広告が良く表示されるようになった」という経験はありませんか?
その点、不特定多数の人へ一気に見せる新聞やTVなどのマス広告とは異なり、特定の情報に対する検索履歴のある人(探している人)に対し、ピンポイントにターゲットを絞った配信が可能なのです。インターネットならではですね。
*「ユーザー」とはインターネット上の広告を見ている人のことです。
特にTV広告に比べると、比較的安価な料金で開始することが可能です
広告の効果は何で決まりますか?おそらく、「その広告を通じてどれだけ購入や問い合わせがあったか」で決まることが多いでしょう。では、その「効果」を、どうやって確認するのでしょう?
ウェブ広告では、上記のような「効果」を詳細に数字で閲覧できるツールがあります。設定をすれば、「特定の広告を何人が見て、その広告を通じて何件の購入や問い合わせがあったか」という効果測定結果をいつでも手軽に見ることができます。こちらもインターネットならではです。
新聞やTVの広告では、広告媒体である新聞の購読数やTV番組の視聴率から、見た人の数を推し量ることになるため、この点でも異なります。
ユーザーは広告をクリックすることで、詳細情報を確認したり、商品を購入したり、問い合わせたりすることができます。発信されたチラシやCMを一方的に受け取る形のマスメディアとは異なります。
項目 | ウェブ広告 | テレビ広告 | 新聞広告 |
---|---|---|---|
媒体 | インターネット | テレビ | 新聞 |
ターゲティング | 年齢、性別、地域、興味関心など、より詳細なターゲティングが可能 | 番組内容や視聴時間帯による大まかなターゲティング | 地域、購読層による大まかなターゲティング |
費用 | 比較的安価 | 高額 | 比較的安価 |
効果測定 | クリック数、コンバージョン率など、詳細な効果測定が可能 | 視聴率、認知度調査などによる間接的な効果測定 | 広告掲載数、読者数などによる間接的な効果測定 |
双方向性 | ユーザーとの双方向的なコミュニケーションが可能 | 一方向的なコミュニケーション | 一方向的なコミュニケーション |
ウェブ広告は多くの利点を持つ一方で、いくつかの課題も抱えています。以下に、ウェブ広告全般のメリットとデメリットをまとめます。
これらのメリットとデメリットを理解した上で、自社のビジネス目標や対象顧客に合わせて適切なウェブ広告戦略を立てることが重要です。デメリットを最小限に抑えつつ、メリットを最大限に活用することで、効果的なウェブ広告キャンペーンを展開することができるでしょう。
ウェブ広告には、様々な種類がありますが、ここでは例として代表的なものを取り上げます。
検索広告は、ユーザーが能動的に情報を求めている時に表示されるため、高い効果が期待できます。例えば、「WEB広告とは」と検索したユーザーに対して、WEB広告に関連する広告を表示することで、ユーザーのニーズに直接応えることができます。このタイプの広告は、即効性が高く、すぐに成果を出したい場合に適しています。
課金方式 | クリック課金 |
参考媒体 | Google広告、Yahoo!広告 |
費用相場 | 数十円~数百円程度/1クリック |
特徴 | 検索エンジン上でユーザーが入力したキーワードに連動して広告が表示される。 ユーザーの検索意図に直接応える広告が可能。 |
Google検索結果画面に表示される広告。主にテキストで構成されている。「スポンサー」や「広告」などの表示がついている。
ディスプレイ広告は、ユーザーがウェブサイトを閲覧している際に目に入るため、ブランドの認知度向上に適しています。例えば、ニュースサイトを見ている人に対して、関連する商品やサービスの広告を表示することで、潜在的な顧客に対してアプローチすることができます。視覚的なインパクトを重視する広告に向いています。
課金方式 | クリック課金、インプレッション課金 |
参考媒体 | Google広告、Yahoo!広告、各種アドネットワーク |
費用相場 | 数円~数十円程度/1000インプレッション、数十円~数百円程度/1クリック |
特徴 | ウェブサイトやアプリ内に画像やテキストの広告として表示される。 ビジュアルを活用した認知度向上に効果的。 |
Webサイトやアプリ内に表示される広告。バナーのように画像を伴ったものが多い。
動画広告は、豊富な情報量と感情的な訴求力が特徴です。例えば、新製品のデモンストレーションや、ブランドのストーリーを伝えるのに適しています。ユーザーの興味を引き付け、長時間の視聴を促すことができるため、複雑な商品やサービスの説明に向いています。
課金方式 | 視聴課金、クリック課金 |
参考媒体 | YouTube広告、TrueView広告 |
費用相場 | 5円~20円程度/30秒視聴、数十円~数百円程度/1クリック |
特徴 | YouTubeなどの動画プラットフォームで表示される。 視覚と聴覚に訴えかけ、詳細な商品説明やブランドイメージ構築に適している。 |
YouTube動画の冒頭に流れる広告
SNS広告は、ユーザーの日常的な情報収集や交流の場に自然に溶け込む形で広告を届けることができます。例えば、特定の年齢層や趣味を持つユーザーに対して、関連する商品やサービスの広告を表示することが可能です。また、「いいね」や「シェア」といったSNS特有の機能を活用することで、ユーザー間での情報拡散も期待できます。
課金方式 | クリック課金、インプレッション課金、エンゲージメント課金 |
参考媒体 | Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LinkedIn広告 |
費用相場 | 数十円~数百円程度/1クリック、数百円~数千円程度/1000インプレッション |
特徴 | 各SNSプラットフォーム上で表示される。 ユーザーの属性や興味関心に基づいた精密なターゲティングが可能。 SNSの特性を活かした口コミ効果も期待できる。 |
SNSで表示される。「広告」という表示がはいる
ウェブ広告は、インターネット上で配信される広告全般の総称で、インターネット上であるがゆえ、個人の検索内容や履歴データを使い、「探している人に届ける」事が可能、また打った広告の効果測定が手軽にできるほか、費用やコミュニケーション方向の面で、マス広告と差別化されるものだと解説しました。
また簡単にウェブ広告の種類についても、なじみのあるものをご紹介しました。
ここではウェブ広告の特徴を述べるため、メリットのみを記述しましたが、もちろんウェブ広告特有のデメリットもあるため、そちらは今後取り上げていきます。
この記事を読んでウェブ広告が何なのか、ご理解頂けたら幸いです
#ウェブ広告